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欧州分子生物学機構(EMBO)との生命科学分野における研究者ワークショップ開催及び共同実施取極の締結

JSTは2024年3月13日~3月15日、欧州分子生物学機構(EMBO)と連携し、生命科学分野における日欧の優れた研究者のネットワーク形成を目的とするマッチメイキングワークショップを日本科学未来館で開催しました。また、本ワークショップの場で両機関の今後の協力実施方法などを定める共同実施取極を締結しました。

本ワークショップは、2023年7月にJST(理事長 橋本和仁)とEMBO(理事長 Dr. Fiona Watt)が署名した包括的な科学技術協力に係る覚書(MoC)に基づく協力の一環として行われ、JSTの戦略的創造研究推進事業及び創発的研究支援事業にて支援される生命科学分野の若手研究者15名と、EMBOが持つネットワークから欧州側研究者14名、計29名が参加しました。開会セッションでは、JSTから橋本理事長(ビデオ登壇)、EMBOからFiona Watt理事長ら挨拶を行い、両機関の連携により、生命科学分野における日欧間の繋がりが強化されることへの期待を述べました。参加研究者は、EMBOが出資する非営利の子会社”EMBO Solutions”が提供するトレーニングコースの受講や研究者同士のプレゼンテーション、ディスカッションを通して、新たな人脈作りや将来的な国際共同研究の模索などを図りました。

また、ワークショップ期間中、日本科学未来館内にて、今後の両機関の協力実施方法などを定める共同実施取極文書の署名式にJSTから森本理事、EMBOからFiona Wass理事長が出席し、より具体的な協力活動の実施に向けた道筋を定めました。2024年度は、EMBOの実施するYoung Investigator Programme及びScientific Exchange Grantsに一部のJST研究者が応募可能になるほか、引き続き日欧のネットワーク形成強化に資するマッチメイキング活動を実施する予定です。詳細はEMBOウェブサイトのこちらを参照ください。

参考:
欧州分子生物学機構(EMBO)と科学技術協力に関する覚書(MOC)に署名