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SICORP日米共同研究「人間中⼼のデータを活⽤した災害レジリエンス研究」キックオフワークショップ開催

国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)

https://www.jst.go.jp/inter/index.html

戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)では、米国国立科学財団(NSF)と協力して「人間中心のデータを活用した災害レジリエンス研究」領域で公募を行い、3件の共同研究課題を採択しました。
JSTは本領域の推進を通じて、日本の強みである理学・工学的見地に基づいた災害・レジリエンス研究と、米国の強みである自然科学のみならず社会科学系の分野をも核とした学際的研究を掛け合わせ、人間を中心にしたレジリエンス研究を発展させることを目指しています。
https://www.jst.go.jp/inter/program/sicorp/usa.html

これらの研究課題は2024年4月から共同研究を開始し、このたび、7月15日(月)に第49回Natural Hazards Workshop※)の一般セッションとして“Partnering to Reduce Disaster Risk: The U.S.-Japan Collaboration”と題し、キックオフワークショップを行いました。
https://hazards.colorado.edu/workshop/2024/session/partnering-to-reduce-disaster-risk-the-usjapan-collaboration

キックオフワークショップのモデレータとしてJSTから小野 裕一研究主幹(東北大学 災害科学国際研究所 教授)、NSFからDr. Jacqueline Meszarosが登壇し、会場には約40名の参加者を迎えました。

それぞれの研究課題から日米の研究者たちが登壇し、研究内容や研究計画を発表した後、全体ディスカッションを行いました。
共同公募に応募するパートナーとどのように出会ったのか、プロポーザル作成のエピソードといった話題から、日米での文化の違い、研究プロジェクトでのチャレンジがどのような点にあるかなど、活発な質疑が交わされました。

改めて“Human-Centered Data“(人間中心のデータ)の活用を念頭に置き、今後とも災害レジリエンス研究の推進を進めて参ります。

※)Natural Hazards Workshop

1975年からコロラド大学ボルダー校自然災害研究センターが主催する災害レジリエンス分野における著名な国際学会で、来年には開催50回を数えます。大学等アカデミアのみならず、連邦政府や州政府の関係機関や企業からの参加者が集い、多彩なセッションが開催されています。

JSTとNSFは、分野探索や研究者ネットワーキング、公募の広報を目的として、第46回Natural Hazards Workshopから共同セッションを実施してきました。

  • ワークショップの様子

    ワークショップの様子

  • 掲載日:2024年07月24日