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資金配分機関に対する意見
~研究力復活へ、それぞれができることから取り組もう~

2024年05月24日

平素はJSTの活動に格別のご高配、ご助力を賜り誠にありがとうございます。

JSTでは、先日「緊急シンポジウム ~激論 なぜ、我が国の論文の注目度は下がりつつあるのか、我々は何をすべきか?~」(ご参考:開催報告)と題するシンポジウムを開催いたしました。シンポジウム中では、政府・政策立案者、資金配分機関、研究機関(大学等)、研究者・研究コミュニティのそれぞれが日本の研究力の向上のために取り組むべきことについて様々な意見が交わされました。

JSTでは各ステークホルダーがそれぞれ自分たちのできることに取り組むことが最も重要であると考え、今回の議論を参考にした取り組みを率先して行って参ります。JSTでできることについては、検討し直ちに実施します。また、関係府省に対しても必要な申し入れを行うとともに、大学等研究機関、研究者コミュニティ、研究者個々人に取り組んでいただきたいことについてもJSTから積極的に発信してまいります。

この一環として、本ページではシンポジウム中でとりわけ「資金配分機関」に対する意見として挙がったものについて、以下の通り紹介いたします。

※ 以下に紹介している各ご意見は発言者・投稿者個人の見解に基づいており、所属機関を代表するものではなく、また本シンポジウムの結論を示すものではありません。

※ その他のご意見についてはシンポジウムの開催報告をご参照ください。

※ 本シンポジウムでの議論に関連した取り組みについては、研究力復活への取り組み 特設ページもご参照ください。

研究時間の確保、研究者の負担軽減

  • ・申請書、報告書の合理化、簡素化
  • ・研究費申請、審査の効率化と低負担化

研究活動の国際化の一層の推進

  • ・世界のトップアカデミア、グローバル企業との連携
  • ・国際交流への支援、実施しやすい制度設計
  • ・国際ワークショップ主催のための組織的、包括的な支援

研究ビジョンの設計、共有

  • ・審査者(PM等)の専門性の確保、各専門分野におけるビジョンの策定、提示

研究、論文の質の向上

  • ・事業における自由度の確保

次世代人材育成

  • ・若手向け研究費の充実(独創性を活かす自由度の高いもの等)
  • ・独立支援の拡充による独立意欲、向上心の醸成

研究費の確保(社会への理解増進を含む)

  • ・科研費以外の競争的研究費における自由発想研究の支援

以 上