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研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産業ニーズ対応タイプ「セラミックス」産学共創の場(最終回)を開催

研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産業ニーズ対応タイプ「セラミックスの高機能化と製造プロセス革新」

https://www.jst.go.jp/a-step/kadai/h28-s1/h28_sangyo01.html

2020年11月9日、10日、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産業ニーズ対応タイプ「セラミックス」の産学共創の場をZoomウエビナーのオンライン会議にて開催いたしました。 「産学共創の場」とは、産業界と学界が一堂に会し、技術テーマ※※の解決に向けて意見交換する場です。このような場を設け、産学が一体となって技術テーマの解決に取り組むことは、本プログラムの大きな特長の一つです。当技術テーマの最終年度を迎え、今回の産学共創の場が最終回になりました。例年、産業界の方々と最新の研究成果に関して率直な議論が行えるようにJSTを会場として非公開の会議形式で産学共創の場を開催しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、初の公開のオンライン開催といたしました。

初日の冒頭に、目プログラムオフィサーから、5年に渡る研究活動の進展状況と、粉体作製・結合体化技術、無焼成・低温焼成技術、成形・焼結・加工技術など各要素技術の研究成果と、その研究成果のアウトリーチ活動の取り組みを紹介いただきました。

2日目は、本技術テーマのアドバイザーである京セラ株式会社 仲川彰一様から、「京セラの材料、デバイス開発の取り組みとアカデミアへの期待」の特別講演をいただきました。研究開発理念や開発事例、メカニズム解明や先行研究といったアカデミアに対する期待の言葉をいただき、研究者にとって大きな刺激になりました。

また、2日間に渡り、令和2年度で終了予定の9課題のプロジェクトリーダーから成果報告をいただきました。

当日は、大学・公的研究機関の研究者52名、セラミックス関連団体2機関8名、セラミックスの材料・デバイスメーカー18社41名を含む総勢108名が参加し、研究成果や今後の展開について活発な議論や意見交換を行いました。

原料粉から後加工までセラミックス製造工程全体に関する様々な研究成果に対して産業界の方々から高い評価をいただき、本プログラムが果たした役割の大きさを実感できた会議となりました。

最後に、これまでに長きに渡りご支援・ご鞭撻をいただきました皆様に、心から厚く御礼申し上げます。本プログラムの研究成果が、産業競争力の強化に資するよう、今後とも継続したご支援をお願いします。

※「セラミックス」:
「セラミックスの高機能化と製造プロセス革新」の略称
※※技術テーマ:
産業界共通の技術的課題で、解決のためには大学・公的研究機関などの基礎的な研究が必要なもの