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研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究プログラム「磁石」産学共創の場(最終回)を開催

研究成果展開事業産学共創基礎基盤研究プログラム「革新的次世代高性能磁石創製の指針構築」

https://www.jst.go.jp/kyousou/theme/kc.html
https://www.jst.go.jp/kyousou/topics/k_tp_00_20201029_00.html

2020年11月2日、産学共創基礎基盤研究プログラムの技術テーマ「磁石」の産学共創の場をZoomウエビナーのオンライン会議にて開催いたしました。 「産学共創の場」とは、産業界と学界が一堂に会し、技術テーマ※※の解決に向けて意見交換する場です。このような場を設け、産学が一体となって技術テーマの解決に取り組むことは、本プログラムの大きな特長の一つです。当技術テーマの最終年度を迎え、今回の産学共創の場が最終回になりました。例年、産業界の方々と最新の研究成果に関して率直な議論が行えるようにJSTを会場として非公開の会議形式で産学共創の場を開催しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、初の公開のオンライン開催といたしました。

冒頭に、福永プログラムオフィサーから、10年に渡る研究活動の進展状況と、磁石材料、シミュレーション技術、評価・計測技術など各要素技術の研究成果と、その研究成果のアウトリーチ活動の取り組みを紹介いただきました。

続いて、本技術テーマのアドバイザーである大同特殊鋼株式会社 入山恭彦様から、「SmFeN系磁石の開発状況と今後について」の特別講演をいただきました。その後、令和2年度で終了予定の2課題の成果報告、招待講演として、前年度までの終了課題から、京都大学 中村裕之先生より「次世代鉄系酸化物磁石に向けた基礎研究の最近の進展について」、秋田大学 長谷川崇先生より「正方晶FeCo基合金磁石の研究」のご講演をいただきました。

当日は、産業界からの13社29名の出席者、大学・公的研究機関の研究者27名、総勢62名が参加し、技術成果や今後の展開について活発な議論や意見交換を行いました。

希土類磁石、フェライト磁石の特性改善に向けた取り組み、新磁石材料創生への取り組み、評価・計測技術、マイクロマグネッティックスシミュレーションなどの様々な研究成果に対して産業界の方々から高い評価を頂き、本プログラムが果たした役割の大きさを実感できた会議となりました。

最後に、これまでに長きに渡りご支援・ご鞭撻をいただきました皆様に、心から厚く御礼申し上げます。本プログラムの研究成果が、産業競争力の強化に資するよう、今後とも継続したご支援をお願いします。

※「磁石」:
「革新的次世代高性能磁石創製の指針構築」の略称
※※技術テーマ:
産業界共通の技術的課題で、解決のためには大学・公的研究機関などの基礎的な研究が必要なもの