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研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産業ニーズ対応タイプ「セラミックスの高機能化と製造プロセス革新」

研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産業ニーズ対応タイプ「セラミックスの高機能化と製造プロセス革新

https://www.jst.go.jp/a-step/kadai/h28-s1/h28_sangyo01.html

2019年12月2日、JST東京本部別館において、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産業ニーズ対応タイプ「セラミックス」の産学共創の場を開催いたしました。「産学共創の場」とは、産業界と学界が一堂に会し、技術テーマ※※の解決に向けて意見交換する場です。このような場を設け、産学が一体となって技術テーマの解決に取り組むことは、本プログラムの大きな特長の一つです。

会議の冒頭、目 義雄プログラムオフィサーから「産学共創の場」の開催の趣旨と産業界への期待を述べていただきました。続いて、現在進行中の9課題のプロジェクトリーダーから研究開発状況と成果を報告いただくとともに、セラミックス産業の技術基盤強化につなげるための視点、アプローチについて、産業界から意見・要望をいただき議論を深めました。

今回の産学共創の場では、新たな取り組みとして産業界が個別に研究者に技術相談できる場を設け、各研究課題と産業界との一層の連携強化を目指しました。また、本技術テーマのアドバイザーである東京工業大学 教育・国際連携本部 コーディネーター 篠崎和夫 様より「セラミックプロセッシングについて思うこと」、および東北大学 未来科学技術共同研究センター 客員教授 後藤孝 様より「CVDによる材料創製」の特別講演をいただき、バルク・薄膜セラミックスの構造制御と機能発現について体系的に理解を深めることができました。

当日は、大学・公的研究機関の研究者32名、セラミックス関連団体2機関7名、セラミックスの材料・デバイスメーカー12社28名を含む計72名が参加し、活発な議論や意見交換を進め、大変有意義な会合となりました。今後も様々な形での「産学共創の場」を通じて産業界、ユーザーのニーズを取り込み、セラミックスの高機能化と製造プロセスの革新に資する研究開発を推進していきます。

※「セラミックス」:
「セラミックスの高機能化と製造プロセス革新」の略称
※※技術テーマ:
産業界共通の技術的課題で、解決のためには大学・公的研究機関などの基礎的な研究が必要なもの