トピックス

未来社会創造事業 本格研究キックオフシンポジウム開催  「香り」の研究が、いよいよ本格的にスタート!

2019年08月7日

未来社会創造事業

https://www.jst.go.jp/mirai/jp/

2019年7月23日(火)に日本橋ホールにて未来社会創造事業 本格研究キックオフシンポジウム「Harmony of smell -未来の生活を『香り』で彩るヒューメインな社会の実現-」を開催いたしました。

本シンポジウムは、本事業の「世界一の安全・安心社会の実現」領域において、「香りの機能拡張によるヒューメインな社会の実現」(研究開発代表者:東原和成 東京大学 大学院農学生命科学研究科・教授)が、未来社会創造事業で最初の本格研究課題に決定されたことを受け、キックオフとして開催したものです。

シンポジウム当日は、90社近くの様々な分野の企業などから200名を超える方の参加があり、匂い、香りを未来の新たな価値・サービスとして広げていけるよう、匂いに興味をもつ産業界を中心とする方々と一緒に匂いの潜在的な可能性、有効性を考える良い機会となりました。

シンポジウムでは、濵口理事長の開会挨拶にはじまり、文部科学省の角田科学技術・学術総括官、東京大学の藤井理事・副学長のご挨拶に続いて、渡辺事業統括より未来事業「香り」への期待についてお話いただきました。ご挨拶いただいた皆様から力強い期待と後押しをいただき、プロジェクトメンバー一同、身の引き締まる思いでした。

本格研究課題の研究開発代表者である東原教授からは、「香りのヒューメインな有効活用へ向けて」のタイトルで講演いただきました。これまでの嗅覚研究でわかっていることや、まだ課題となっていることなどを踏まえて、今後、本事業の本格研究で取り組む内容や目指すPOCについて詳しく紹介いただきました。また、本格研究で創出される研究成果が、今後、様々な分野の産業へと展開され、新しい香りサービスが私たちの社会に広がっていく大きな可能性についても述べられました。

東原教授の講演に続いて、大同大学の岩橋非常勤講師(前教授)、毎日新聞の青野論説室専門編集委員より、産業界や社会からの香りへの期待について講演いただき、今後の展開に向けて素晴らしいヒントをいただきました。

最後に、田中運営統括より閉会の挨拶として、香りサービスの社会への浸透を目指して、今後、本事業のなかで研究会の開催などを計画していることを述べられ、シンポジウムを締めくくりました。

安全安心領域 本格研究キックオフシンポジウム「Harmony of smell -未来の生活を『香り』で彩るヒューメインな社会の実現-」
https://www.jst.go.jp/mirai/jp/event/2019/190723-sympo.html