JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2017年度>2018年1月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.02
「持続可能な開発目標(SDGs)」への科学技術イノベーションの貢献
P.03
新年のごあいさつ
JSTは、国の科学技術基本計画を推進するため、研究開発戦略、ファンディング、地域創生、人材育成、国際協力など幅広い事業を実施しています。しかしながら、従来どおりの運営では眼下の諸課題を解決することはできません。いま私たちは、事業や運営の在り方を世界最先端のネットワーク型研究所にふさわしいものへと発展させるため、改革イニシアチブ「濵口プラン」の下、組織を挙げて「変革への挑戦」に取り組んでいます。
P.04SDGsと科学技術イノベーション
SDGsの実現に向けて組織、分野、世代をどう超えていくか
科学技術イノベーションがSDGsの達成に貢献するために、JSTはどのような役割を果たすべきか。濵口道成理事長が、ジャパン・イノベーション・ネットワークの西口尚宏専務理事、 エクサウィザーズ社の石山洸代表取締役社長、東京大学大学院新領域創成科学研究科の福永真弓准教授と語り合った。
P.08SDGsと科学技術イノベーション
STI for SDGsタスクチーム奮闘記
2016年10月下旬、濵口理事長の鶴の一声で、「持続可能な開発目標(SDGs)」 の達成に向けた科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation:STI)の役割などを調査分析する横断チーム、「STI for SDGsタスクチーム」 が立ち上がった。
P.10SDGsと科学技術イノベーション
廃熱を音のエネルギーに変えて再利用
工場や車両ではさまざまなエネルギー変換が行われているが、熱エネルギーの大部分は廃熱として捨てられている。特に300度以下の廃熱は発生箇所が分散しており、回収や再利用が非常に難しい。熱音響機関という装置で廃熱を音波に変えて高効率に利用する研究をしているのが、東海大学工学部の長谷川真也准教授だ。エネルギー利用の無駄を減らし、気候変動や資源枯渇問題など地球規模課題への貢献をめざす。
P.11SDGsと科学技術イノベーション
日本のイネ育種技術で食料問題に貢献
アジアの多くの国が主食とする米。食料問題の解決には、それぞれの地域で求められる品種の開発が欠かせない。九州大学大学院農学研究院の吉村淳教授は、日本の持つ最先端のイネ育種技術を駆使してベトナムの食料問題解決に取り組んできた。「飢餓のない世界」をめざすその活動は、ミャンマーにも広がろうとしている。
P.12第 8 回 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「革新的燃焼技術」
エンジン内部の複雑な熱伝達を捉える
自動車のエンジンは、燃料を燃やして得られたエネルギーの40パーセント程度しか活用できていない。エンジンからの熱損失を減らし、熱効率を上げるには、内部の温度変化や熱流束を計測、分析することが必要だ。明治大学理工学部の中別府修教授は、エンジン内壁面の熱流束を多点で高精度に計測するセンサーを開発した。このセンサーによって、今までは捉えることができなかった現象が見えてきた。
P.14JSTの最近のニュースから
NEWS & TOPICS
【開催報告】日本科学未来館で「世界科学館サミット2017」を開催 【研究成果】分子を積み木に見たて水面上で高精度なナノシートの作製に成功 【研究成果】雷放電経路3次元観測システムによる雷の試験観測を開始
P.16COIプログラム/COI若手連携研究ファンド
胃酸発電センサーでさりげなく体内を探る
東北大学 大学院工学研究科 特任准教授吉田 慎哉
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科学技術イノベーションはSDGsの達成にどのように貢献できるか。そのためにJSTが果たすべき役割は何か。濵口道成理事長と、西口尚宏氏、石山洸氏、福永真弓氏が語り合った。