JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2016年度>2017年3月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
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未来の科学者・技術者を育てる
科学技術立国として世界に誇る発展を続けてきた日本。人口減少社会へと転じた中で、今後も学術研究や産業で革新を起こし、持続可能な成長を実現するためには、科学技術分野の未来を担う人材の育成にいっそう力を入れなければならない。大きなテーマの1つが、東日本大震災と原子力発電所事故からの復興である。被災地の再生はわが国全体の成長へとつながっていく。科学、技術、産業振興といったさまざまな面で活躍できる若い力と頭脳が求められている。
P.04未来の科学者・技術者を育てる
廃炉創造ロボコン 廃炉に挑む高専生とロボットの苦闘
東日本大震災と大津波で大破した東京電力・福島第一原子力発電所の廃炉作業に、どう切り込むか――。高レベルの放射線で人はまったく近づけず、ロボットに頼らざるを得ないが、半導体を使った機器は放射線でしばらくすると壊れてしまう。コンクリートの厚い壁があり、内部まで電波が届かない。遠隔操作をするにも照明もなく、ロボットの動きを目視する手立てもない。 こんな未踏の難関に、全国の高等専門学校から13校、15チームの学生たちが挑んだ「第1回廃炉創造ロボコン」。最優秀賞の文部科学大臣賞に輝いた大阪府立大学工業高等専門学校のチームに思いを聞いた。
P.08未来の科学者・技術者を育てる
スーパーサイエンスハイスクール(SSH) 福島の復興と日本の未来を支える人材を育てる 福島県立福島高等学校
未来の科学技術人材の育成を目的としたスーパーサイエンスハイスクール(SSH)は、2002年の事業開始から数々の実績をあげてきた。地域性や特色を生かした自由な教育・研究活動などの支援を通じ、意欲と才能のある若者を育て高等教育の質を高めている。数あるSSH指定校の中から、東日本大震災を克服し、復興に貢献する人材育成をめざしている福島県立福島高等学校を紹介する。
P.12~シリーズ4 超高齢社会を生きる 第2回~
高齢者が若者を支えるには ―逆転の発想から生まれた「高齢者クラウド」
日本が「超高齢社会」を迎えて10年が経ち、「若者が高齢者を支える」という従来の社会モデルは期待薄になってきた。発想を逆転し、豊富な経験と知識、技能や体力を持った元気な高齢者に社会で活躍してもらうため、東京大学大学院の廣瀬通孝教授は、働きたい高齢者のスキルを「高齢者クラウド」として仮想化して集め、労働市場に供給する適切な仕組みや新たな社会活力をつくろうとしている。
P.14JSTの最近のニュースから…
NEWS & TOPICS
【研究成果】自分のためだけの曲を作ってくれる人工知能を開発 【研究成果】太古の生物から代謝の仕組みを発見 【話題】植物をまるごと透明化する技術「ClearSee」の製品化 【開催報告】「未来共創イノベーション~ネットワーク型研究所の挑戦~」を開催
P.16バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)ライフサイエンスデータベース統合推進事業
馬好きから、生命科学の情報基盤づくりへ
情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 ライフサイエンス統合データベースセンター 特任助教 小野浩雅
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廃炉創造ロボコンで最優秀賞の文部科学大臣賞に輝いた「TAPPAR」を前にした大阪府立大学工業高等専門学校の土井研究室チーム