JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2016年度>2017年2月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.03科学技術の未来をも変える 「ジェンダーサミット10」開催
2011年、欧州で始まった「ジェンダーサミット」は、ジェンダーを科学技術にとって重要な要素であると捉え、研究開発やその成果の質の向上、ジェンダーに関連する世界の諸問題の解決をめざそうという国際会議である。ジェンダーの視点は、その先に生まれるイノベーションの質を大きく変える可能性を秘めている。「ジェンダーサミット10」が今年5月、いよいよ日本で初めて開催される。
P.04科学技術の未来をも変える 「ジェンダーサミット10」開催
ジェンダーこそ、イノベーションの切り札
研究開発にとってジェンダーはどんな意味を持ち、どんな影響をもたらすのだろうか。5月に東京で開かれる「ジェンダーサミット10」に向けて、発足の背景や開催意義を主催者代表の渡辺美代子・JST副理事に聞いた。
P.07科学技術の未来をも変える 「ジェンダーサミット10」開催
障がい者の夢やニーズがイノベーションを生む
情報技術が進むにつれて、障がいを持つ方々の活動しやすい環境が広がってきた。画面を読み上げるソフトウェアを使えば、目の不自由な人でもインターネットを利用してさまざまな情報にアクセスできる。全盲の研究員として、障がいを持つ方々の情報アクセスやコミュニケーションの向上に貢献する技術の研究開発をする日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所の浅川智恵子IBMフェローの取り組みを紹介する。
P.10科学技術の未来をも変える 「ジェンダーサミット10」開催
ダイバーシティでカンボジアの農業解決に挑む
ジェンダーサミットの主要セッション「アジアにおける深刻な問題への女性の貢献」では、食糧不足や貧困など開発途上国の課題解決に挑む女性研究者にスポットを当てる。この企画メンバーである名古屋大学農学国際教育協力研究センターの伊藤香純准教授は、カンボジアの農村での国際協力研究の経験から、ジェンダーや多様な視点を持った研究分野のダイバーシティがグローバルな課題の解決に欠かせないと考えている。
P.12~シリーズ4 超高齢社会を生きる 第1回~
経験のない「超高齢社会」に取り組む
先進国の中で最も「高齢化」が進んでいる日本は、少子化による人口減少も進み、2035年には高齢化率は33.4%、2060年には約40%という「超高齢社会」が予想されている。働く人口の減少や医療、介護費の増加にとどまらず、地域の産業や教育、コミュニティの維持にも大きな影響が及ぶ。千葉大学大学院人文社会科学研究科の倉阪秀史教授は、人口減少・高齢化が進んだ場合に「ひと」「もの」「しぜん」「しくみ」の4つの資本を 維持管理できるかを示す「未来シミュレーター」を開発し、中高校生が2040年の未来市長として政策提言する「未来ワークショップ」を開催している。
P.14JSTの最近のニュースから…
NEWS & TOPICS
【研究成果】高光度マルチカラー化学発光たんぱく質を開発 【研究成果】約150 度の低温下で水素生成に成功 【話題】2016 年科学誌サイエンス「今年の10 大成果」に選出 【イベント】メディアラボ第17期展示「数理の国の錯視研究所」
P.16戦略的創造研究推進事業さきがけ「超空間制御と革新的機能創成」研究領域
孫悟空の心で、原子の世界をのぞく
物質・材料研究機構 先端材料解析研究拠点 主任研究員 清水智子
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全盲の研究員として、 目が不自由であることを研究する上での強みと考え、障がいを持つ方々の情報アクセスやコミュニケーションの向上に貢献する技術の研究開発をする日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所の浅川智恵子IBMフェロー。欲しい情報に誰でもアクセスしやすい世の中を創ろうとしている。