JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2016年度>2017年1月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.03
新年のごあいさつ
JSTを変革するための実施方針である「濵口プラン」を公開してから初めての新年を迎えます。JSTの役割として、これまで以上にイノベーション創出を先導していかなくてはなりません。そのために、これまで以上に幅広い分野で国内外の優れた人材を見いだし、生かしてゆく、「世界トップレベルの研究開発」「ネットワーク型研究所」および「未来共創イノベーション」をキーワードとした事業を本格化していきます。
P.04イノベーション創出の先導役―CRDS
荒波を行く科学技術立国「日本丸」の 信頼されるナビゲーターをめざす
研究開発戦略センター、通称CRDS(Center for Research and Development Strategy)は、わが国の科学技術イノベーション政策に関わる調査と分析、効果的な戦略の提案を、中立的な立場で行う公的シンクタンクとして、2003年7月に設置された。これまで発信してきた数々の報告書や提言は、行政や研究機関のみならず産業界からも注目され、政策の実施に力強い指針となっている。CRDSの意義とめざす姿について、野依良治センター長と各ユニットの5人の上席フェローに聞いた。
P.11イノベーション創出の先導役―CRDS
久間議員に聞く
久間議員は総合電機メーカーでの研究開発、マネジメントの経験をいかし、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)議員として精力的に活動している。 科学技術政策のキーマンである久間議員に、CRDSへの評価と今後の期待を聞いた。
P.12~シリーズ3 食の未来を考える 第3回~
廃棄されていた三陸わかめの茎で育てる「ブランド羊」
2011年3月の東日本大震災からもうすぐ6年。被災地では復興活動とともに明日につながる産業づくりが広がっている。 JSTでは、科学技術を通じた復興支援として、2012年度から15年度まで「復興促進プログラム」を実施してきた。この中で、JSTのマッチングプランナーが被災地域の企業ニーズを発掘し、それを解決できる大学等の技術シーズを組み合わせて産学共同研究を支援するのが「マッチング促進」だ。 これに採択されたのが、宮城県南三陸町の「さとうみファーム」が取り組んでいる塩害地に強い牧草や海草を餌として活用する「被災地環境を生かしたブランド羊肉の創製」である。
P.14JSTの最近のニュースから…
NEWS & TOPICS
【研究成果】内臓脂肪型肥満が免疫細胞の老化も加速させることをマウスで解明 【研究成果】30センチメートル奥にある水も検知 【開催報告】JST20周年記念フォーラム 【話題】第4回 科学の甲子園ジュニア全国大会
P.16センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
幻の「截金(きりかね)」継承者、文化財複製にも尽力
COI文化共有研究グループ 特任研究員 並木秀俊
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野依良治研究開発戦略センター(CRDS)センター長を囲んで議論する若手センター員たち。日々繰り返される議論の中からイノベーション創出につながる提案が生まれ、CRDSは科学技術立国のナビゲーターとなっていく。