JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2012年度>2013年2月号
JSTnewsは、独立行政法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.03 県代表の座をかけ、高校生たちがチーム戦で挑む
「科学の甲子園」全国大会への道
球児たちが熱闘を繰り広げる春の選抜高校野球大会と同じ頃、全国の高校生の注目を集める、もう一つの甲子園がある。兵庫県西宮市で行われる「科学の甲子園」全国大会だ。2013年3月23~25日開催の第2回大会に先駆けて、県代表としての出場を目指す高校生の取り組みと、福島県大会(主催:福島県教育委員会)の模様を紹介する。
P.08 装置や技術的環境が整ってきた今こそ
ナノスケールで界面を制御する
物質が形成する気相、液相、固相などの「相」の中で、材料設計に最も適した相は固相であり、新たな材料を創出するためには気体や液体を「固体化」することが必要だ。このプロセスで重要な役割を演ずるのが「界面」だ。JST CRESTではいま、異種材料・異種物質状態間の界面をナノスケールの視点で扱うことにより、革新的材料の創出を目指す研究が行われている。
P.12 大気中の飛散物からわずか1時間で計測
蛍光タンパク質でアスベストを簡単に検出
アスベスト(石綿)は断熱性・耐久性などに優れることから、かつて「夢の鉱物」とも呼ばれた。その発がん性が明らかになり2006年に使用が全面禁止されるまでは、特に建築材料として広く使われてきた。現存する建造物に含まれるアスベスト建材の総量は、国内だけで4,000万トンともいわれており、今後こうした建物の老朽化とともに解体のピークが訪れつつある。このような現場では、解体作業と同時にアスベスト飛散の有無をチェックし必要に応じて適切な対策を講じなければならないため、迅速で簡便なアスベストの測定方法が求められている。そのニーズに応える新技術が、広島大学、株式会社インテック、有限会社シリコンバイオによって共同開発された。
P.14 科学技術振興機構の最近のニュースから…… News Clip
P.16 戦略的創造研究推進事業さきがけ「エピジェネティクスの制御と生命機能」領域研究課題「X染色体再活性化ライブイメージング技術を用いた幹細胞研究」
染色体の謎を解き再生医療を加速する
科学技術振興機構 小林 慎 さきがけ研究者
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物質・材料研究機構(NIMS)の一ノ瀬泉さん率いるJST CRESTの研究グループは、分子レベルで物質を分離する1nm(ナノメートル:1ナノは10億分の1)の多数の孔のある分離膜を開発した。写真はその製造装置で、装置内部にプラズマを発生させる特殊な製造方法により多孔性膜を作製する。(→P8~11 特集2に詳細記事)