JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2012年度>2012年6月号
JSTnewsは、独立行政法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.03 骨を中心とした全身の制御メカニズムを解明する
「骨」と「免疫」、別々の機構で制御されているような印象を受ける体の大切な機能が、実は密接な関係を持っている――この10年で切り開かれた「骨免疫学」分野の研究により、骨と全身のかかわりが明かされ始めた。
P.08 “出口”を見据えた研究開発によりベンチャー企業を設立
京都大学で開発された画期的なアンチエイジング化粧品原料「ナールスゲンTM(GGsTopTM)」は、大学発ベンチャーの(株)ナールスコーポレーションによって製造・販売への道筋がつけられつつある。ナールスコーポレーションが戦略的に研究開発成果を世に出すために大切にしたことは、安全性の追求と、人との出会いであった。
P.12 トドマツの精油を利用し、環境衛生事業として「クリアフォレスト」技術ブランドを展開
エステー株式会社のグループ会社である「日本かおり研究所株式会社」は、独立行政法人森林総合研究所との共同研究により、環境汚染物質の濃度低減効果がある「機能性樹木抽出液」を開発し、技術ブランド「クリアフォレスト」を立ち上げた。日本の森と都市の空気が抱える問題に着目し、事業展開を図る金子俊彦代表取締役を訪ねた。
P.16 戦略的創造研究推進事業さきがけ 数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索
研究課題「非線形情報理論:環境雑音を活用する次世代情報処理の実現」
独立行政法人 理化学研究所 脳科学総合研究センター 脳回路機能理論研究チーム 寺前順之介 副チームリーダー
ERATO「高柳オステオネットワークプロジェクト」で骨の研究、観察のために使われる骨格標本。骨だけを立体的に観察できるように軟骨を青、硬骨を紫に染色し、筋肉は特殊な薬品で溶かしている。写真は生後1日目のマウスの全骨格標本。