JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2012年度>2012年5月号
JSTnewsは、独立行政法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.03 全国の高校生がチームを組んで科学の英知を競う
春の甲子園、第84回選抜高校野球大会が開催された3月下旬、阪神甲子園球場から程近い兵庫県立総合体育館でも、高校生たちの科学の知識や技能の限りを尽くした熱い闘いが繰り広げられていた。3月24~26日に47都道府県から選ばれた高校生チームが集い開催された「第1回科学の甲子園全国大会」。会期の内の2日間にわたった、競技の熱戦の様子をレポートする。
P.08 配電網の最適経路を探索し、配電ロスを最小化へ
電気をムダなく効率よく送る「スマートグリッド」の実現には、最適な配電経路を求める技術的基盤も必要だ。ところが、日本の標準的な規模の配電網(人口数十万人規模)では、そのスイッチの組み合わせが10の140乗通りもあると計算される。この中から最適な経路を見つけ出すのは至難の技だとされてきたが、北海道大学の湊真一教授らが開発した「超高速アルゴリズム」では、その解を得ることができるのだ。
P.12 スマートフォン、医療カルテ向けなどの手書き入力システムでビジネス展開がスタート
手書き文字認識エンジン―古くから研究開発が行われているこの技術は、日本で、世界最高精度を実現した。情報が電子化される環境が整ってきた今、さまざまな場面での活用が期待されている。「手書き文字認識技術」の開発に取り組む東京農工大学 中川正樹教授と、成果を社会に提供するために設立されたアイラボ株式会社を訪ね、その活用シーンや新たな可能性について聞いた。
P.16 戦略的創造研究推進事業さきがけ 光の利用と物質材料・生命機能
研究課題「ナノサイズ高輝度バイオ光源の開発と生命機能計測への応用」
大阪大学産業科学研究所 永井健治 教授
「第1回科学の甲子園全国大会」【実験競技②】(生物分野) 課題は植物の組織標本を作成、顕微鏡で確認、デジタルカメラで撮影して、識別・判定を行うこと。沖縄県の昭和薬科大学附属高等学校チームの上原茉莉奈さん(右)、当真由華さん(左)(ともに2年生・学年は平成24年3月現在)