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JSTnews 2024年3月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。
2024年3月号
- 特集
- 人に寄り添って家事や医療・福祉を支援 スマートロボットでつなぐAIと社会
光を制御できる動的フォトニック構造体 異方性の追究でソフトマテリアルを革新
P.03特集 1― 人に寄り添って家事や医療・福祉を支援 スマートロボットでつなぐAIと社会

ロボットが人と協調しながら、家事や接客、医療、福祉など、さまざまな仕事を行う。小説や映画で描かれたそんな世界が、現実のものになりつつある。早稲田大学理工学術院の菅野重樹教授は「2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現」という目標を掲げたプロジェクトを先導している。多種多様なタスクを1台で行える「スマートロボット」実現の現在地と展望を聞いた。
P.08特集 2― 光を制御できる動的フォトニック構造体 異方性の追究でソフトマテリアルを革新

医療や生命科学などの多分野において、軽量かつ柔軟で生体に優しい「ソフトマテリアル」が注目されている。しかし、現在の人工ソフトマテリアルは、構成ユニットの配向方向がバラバラで制御できていないため、骨や筋肉などの天然ソフトマテリアルが示す優れた機能を発揮できていない。理化学研究所創発物性科学研究センターの石田康博チームリーダーらは、配向によって物理的性質が変化する異方性にフォーカスし、光を制御できるソフトマテリアル「動的フォトニック構造体」の開発とその応用に取り組んでいる。
P.12新事業紹介― 革新的GX技術創出事業がスタート オールジャパン体制で研究開発を推進

JSTは、日本の将来の経済成長と2050年カーボンニュートラルを達成する上で重要な技術領域である「蓄電池」「水素」「バイオものづくり」について、トップレベルの研究者によるチーム型研究体制で早期社会実装を目指す「革新的GX技術創出事業(GteX)」を開始した。魚崎浩平プログラムディレクターと3領域のプログラムオフィサーからのメッセージとともに、GteXの方針や展望を紹介する。
P.14NEWS & TOPICS

- 研究成果
- 新たな数理モデルでAIを悪意から守る
- 話題
- ロボット、老い、地球環境 4つの新常設展示
- 研究成果
- 環境に優しいSF4アセチレン合成に成功
- 研究成果
- リチウムイオン移動速度を可視化・定量化
P.16さきがける科学人― 材料の電磁場や電荷を原子レベルで観察 電子顕微鏡で新たな「目」を作り出す

東京大学 大学院工学系研究科
総合研究機構 特任助教
遠山 慧子
ISSN 1349-6085
編集発行/ 国立研究開発法人科学技術振興機構 総務部広報課
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