科学技術振興機構報 第1757号

令和7年3月24日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

戦略的創造研究推進事業 ALCA-Nextにおける
令和7年度新規研究開発課題の決定について(「未来本格型」領域)

JST(理事長 橋本 和仁)は、戦略的創造研究推進事業 ALCA-Nextにおいて、令和7年度の「未来本格型」領域における新規研究開発課題と研究開発代表者を決定しました。

本プログラムは、カーボンニュートラルへの貢献という出口を明確に見据えつつ、幅広い領域からのチャレンジングな提案を募り、科学技術パラダイムを大きく転換するゲームチェンジングテクノロジーの創出を目指すものです。「未来本格型」領域は、未来社会創造事業「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域(以下、「低炭素社会」領域)において推進され、ステージゲート評価を通過した研究開発課題について、POC(概念実証:実用化が可能かどうか見極められる段階)を目指して本格的に加速する段階の研究開発を実施します。

ステージゲート評価では、未来社会創造事業における研究成果とALCA-Next「未来本格型」領域での研究計画について、書類審査および面接による評価を実施しました。未来社会創造事業「低炭素社会」領域の運営統括が研究開発運営会議の協力を得て実施した予備評価を踏まえ、ALCA-Nextのプログラムオフィサー(PO)が領域アドバイザーらの協力を得て評価を実施し、革新的GX技術推進委員会において審議しました。

以上の審議を経て、下記の通り新規研究開発課題を決定しました。

「未来本格型」領域(PO:近藤 昭彦)

「革新的有機半導体の開発と有機太陽電池効率20%への挑戦」
尾坂 格(広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授)
「熱化学再生型バイオマスガス化によるグリーンガス製造技術の概念実証」
林 潤一郎(九州大学 先導物質化学研究所 教授)

事業や研究開発課題の詳細は下記ホームページを参照してください。

・事業ホームページURL

https://www.jst.go.jp/alca/index.html

・課題概要URL

https://www.jst.go.jp/alca/evaluation/full-scale-sg1/2024.html

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

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