科学技術振興機構報 第1749号

令和7年2月25日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)における
新規採択課題の決定について
(令和5年度第4回募集、令和6年度第3回募集)

JST(理事長 橋本 和仁)は、内閣府および文部科学省が定めた研究開発構想を受け、経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)における新規採択研究開発課題を決定しました。

K Programでは、中長期的に日本が国際社会において確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術を育成するため、国が定めた研究開発ビジョンや研究開発構想に基づき、研究開発を実施します。JSTでは研究開発構想(個別研究型)に関してはプログラム・オフィサー(PO)が、研究開発ビジョンの達成と研究開発構想の実現に向けて、研究開発課題の実施を指揮・監督します。実施に当たっては、研究開発課題提案の募集を行い、POが外部有識者らの協力を得ながら選考を行います。なお、公正で透明な評価を行う観点から、JSTの規定などに基づき、利益相反マネジメントを行います。

今回、以下の個別研究型の研究開発構想について、研究開発課題を採択しました。

  • 「孤立・極限環境に適用可能な次世代蓄電池技術」
  • 公募枠:(1)拠点研究開発
    (2)個別の要素技術に関するフィージビリティスタディ

  • 「サプライチェーンセキュリティに関する不正機能検証技術の確立(ファームウェア・ソフトウェア)」
  • 公募枠:不正機能の意図性に関する評価手法【2次募集】

今後、研究開発ビジョンの達成と研究開発構想の実現に向けて、より効果的・効率的な研究開発となるよう、採択された研究開発課題の研究代表者は、POの指揮の下で研究開発の詳細計画の作り込み(提案した研究開発計画の見直しおよび具体化など)を行った上で研究開発を開始します。

詳細はK Programのウェブサイトをご覧ください。

URL:https://www.jst.go.jp/k-program/

事業概要 https://www.jst.go.jp/k-program/about/index.html

課題概要 https://www.jst.go.jp/k-program/program/index.html

なお、研究開発構想「孤立・極限環境に適用可能な次世代蓄電池技術」の公募枠(2)個別の要素技術に関するフィージビリティスタディについては、選考の結果を踏まえ、令和7年度に2次募集を実施予定です。募集の詳細は決まり次第、K Programのウェブサイトにてご案内します。

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

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