科学技術振興機構報 第1719号

令和6年9月30日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

社会技術研究開発事業における
2024年度新規研究開発課題の決定について

JST(理事長 橋本 和仁)は、社会技術研究開発センター(RISTEX)が推進する社会技術研究開発事業において、2024年度の新規採択課題を決定しました。

本事業は、社会の具体的な課題の解決を通して、新たな社会的・公共的価値の創出を目指します。社会の問題解決に取り組む関与者と実施者が協働するためのネットワークを構築し、競争的環境下で自然科学と人文・社会科学の知識を活用した研究開発を推進して、現実社会の具体的な課題解決に資する成果を得るとともに、得られた成果の社会への活用・展開を図ります。

今回は、「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(情報社会における社会的側面からのトラスト形成)」「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)」、「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」、「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ・ソリューション創出フェーズ)」について募集した結果、大学や国立研究開発法人などから多様な提案がありました。

募集締め切り後、プログラム総括がプログラム総括補佐およびプログラムアドバイザーの協力を得て書類選考と面接選考による事前評価を実施し、研究開発課題とその研究代表者および協働実施者を採択しました。

各プログラムの応募数と採択数は以下の通りです。

(以下、募集期間はすべて2024年4月10日(水)~6月5日(水)正午)

「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

(情報社会における社会的側面からのトラスト形成)」

(プログラム総括:湯淺 墾道 明治大学 公共政策大学院 専任教授)

応募数:21件

採択数:研究開発プロジェクト 4件

「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)」

(プログラム総括:浦 光博 追手門学院大学 教授/広島大学 名誉教授)

応募数:40件

採択数:研究開発プロジェクト 3件

「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」

(プログラム総括:唐沢 かおり 東京大学 大学院人文社会系研究科 教授)

応募数:28件

採択数:研究開発プロジェクト 3件、プロジェクト企画調査 3件

「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

(シナリオ創出フェーズ・ソリューション創出フェーズ)」

(プログラム総括:川北 秀人 IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者)

応募数:67件

採択数:シナリオ創出フェーズ 3件、ソリューション創出フェーズ 4件

事業やプログラムの詳細は下記ウェブページをご参照ください。

ホームページURL:https://www.jst.go.jp/ristex/

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

科学を支え、未来へつなぐ

例えば、世界的な気候変動、エネルギーや資源、感染症や食料の問題。私たちの行く手にはあまたの困難が立ちはだかり、乗り越えるための解が求められています。JSTは、これらの困難に「科学技術」で挑みます。新たな価値を生み出すための基礎研究やスタートアップの支援、研究戦略の立案、研究の基盤となる人材の育成や情報の発信、国際卓越研究大学を支援する大学ファンドの運用など。JSTは荒波を渡る船の羅針盤となって進むべき道を示し、多角的に科学技術を支えながら、安全で豊かな暮らしを未来へとつなぎます。

JSTは、科学技術・イノベーション政策推進の中核的な役割を担う国立研究開発法人です。

前に戻る