科学技術振興機構報 第1503号

令和3年4月19日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

未来社会創造事業(探索加速型)における
令和3年度新規本格研究課題の決定について

JST(理事長 濵口 道成)は未来社会創造事業(探索加速型)において、令和3年度の新規本格研究課題と研究開発代表者を決定しました。

本事業では、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲットを目指す技術的にチャレンジングな目標を設定し、POC(概念実証:実用化が可能かどうか見極められる段階)を目指した研究開発を実施します。

未来社会創造事業(探索加速型)は、探索研究から本格研究へと段階的に研究開発を進める点が特徴です。探索研究では、スモールスタート方式(比較的少額の研究開発課題を多数採択する仕組み)で多くの斬新なアイデアを取り入れます。そして探索研究から本格研究へ移行する際に研究開発課題を絞り込み、最適な研究開発課題の編成や集中投資を行います。

本格研究課題の事前評価では、運営統括が研究開発運営会議および外部専門家の協力を得て、書類と面接により探索研究の成果と本格研究の計画を評価します。その評価結果を踏まえ、本格研究課題の候補について事業統括会議で審議します。

以上の審議を経て、6件の新規本格研究課題を下記の通り決定しました。

[本格研究課題]

「超スマート社会の実現」領域(運営統括:前田 章)

「サイバー世界とフィジカル世界を結ぶモデリングとAI」
「製造業に革新をもたらすスマートロボット技術の開発」
大西 公平(慶應義塾大学 新川崎先端研究教育連携スクエア 特任教授)

「持続可能な社会の実現」領域(運営統括:國枝 秀世)

「将来の環境変化に対応する革新的な食料生産技術の創出」
「日本型持続可能な次世代養殖システムの開発」
中山 一郎(水産研究・教育機構 理事長、提案時:日本水産株式会社 中央研究所 養殖R&D アドバイザー)

「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域(運営統括:橋本 和仁)

「「ゲームチェンジングテクノロジー」による低炭素社会の実現」
「雑種強勢の原理解明によるバイオマス技術革新」
佐塚 隆志(東海国立大学機構 名古屋大学 生物機能開発利用研究センター 教授)

「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域(運営統括:橋本 和仁)

「「ゲームチェンジングテクノロジー」による低炭素社会の実現」
「電気自動車への走行中直接給電が拓く未来社会」
藤本 博志(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)

「共通基盤」領域(運営統括:長我部 信行)

「革新的な知や製品を創出する共通基盤システム・装置の実現」
「低侵襲ハイスループット光濃縮システムの開発」
飯田 琢也(大阪府立大学 大学院理学系研究科/LAC-SYS研究所 教授/所長)

「共通基盤」領域(運営統括:長我部 信行)

「革新的な知や製品を創出する共通基盤システム・装置の実現」
「マテリアル探索空間拡張プラットフォームの構築」
長藤 圭介(東京大学 大学院工学系研究科 准教授)

事業や研究開発課題の詳細は別紙および下記ホームページを参照してください。
URL https://www.jst.go.jp/mirai/

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

前に戻る