JST(理事長 濵口 道成)は、社会技術研究開発センター(RISTEX)が推進する戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)において、令和2年度の新規プロジェクトを決定しました。
社会技術研究開発は、現存する社会問題の解決や将来起こり得る社会問題への対処などを通して、新たな社会的・公共的価値の創出を目指す事業です。社会問題に関係するさまざまな関与者と研究者が協働するためのネットワークを構築し、競争的環境下で自然科学と人文・社会科学の知識を活用した研究開発を推進します。
「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」について募集した結果(募集期間:2020年5月1日(金)~6月23日(火))、大学や国立研究開発法人など多様な提案者から68件の応募がありました。
募集締切後、プログラム総括およびアドバイザーが書類選考と面接選考による事前評価を実施し、研究開発プロジェクト6件、プロジェクト企画調査12件を採択しました。
今後、本プログラムでは、科学技術が人や社会と調和しながら持続的に新たな価値を創出する社会の実現を目指し、ELSIを発見・予見しながら、責任ある研究・イノベーションを進めるための実践的協業モデルの開発を推進します。
なお、採択課題のうち、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)など新興感染症に関連する諸問題にELSIの観点から貢献するプロジェクトは4件ありました。新型コロナウイルス感染症に起因するさまざまな社会的事象における、公衆衛生や行動変容、情報の利活用に関する課題の抽出、リスクリテラシーの向上に資する調査・アーカイブ研究などに取り組みます。
事業やプログラムの詳細は下記ウェブサイトを参照してください。
ウェブサイトURL:https://www.jst.go.jp/ristex/
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浅野 光基(アサノ コウキ)、濱田 志穂(ハマダ シホ)
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