課題名 | 研究代表者 | 所属・役職 | 共同研究課題概要 |
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東南アジア特有な生体分子とナノカーボン材料の融合による革新的ナノバイオデバイスの創製 | 日本 梅村 和夫 |
東京理科大学 理学部第二部 教授 | 本研究は、パパインやセルロースなどの東南アジア特有の生体分子とナノカーボン材料を融合することで、生体分子およびナノカーボンの機能増強を行い、革新的ハイブリッド材料を創製することを目的とする。 具体的には、日本側は、さまざまなハイブリッド材料の試作と評価、および最適な作製条件を求めるための構造シミュレーションを行う。ベトナム側は、微細加工技術を駆使したバイオセンシングへの応用を行う。フィリピン側は、シミュレーション研究に寄与し、近赤外センシングへの応用を行う。インドネシア側は、汚染物の分解を試みるなど環境工学への応用を行う。 単独材料と比べて機能向上したハイブリッド材料を少なくとも3種類以上提示し、バイオセンシングに必要な試料量を半減させることを目標とする。 |
ベトナム アン・ツアン・マイ |
国立技術推進センター テクノロジービジネスインキュベーションセンター ベトナム科学技術省 副ディレクター/准教授 |
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フィリピン レオ・クリストバル・アンボロード2世 |
ミンダナオ州立大学 イリガン工科校 理学・数学部 教授 | ||
インドネシア エコ・シスウォヨ |
インドネシアイスラム大学 土木工学・計画学部 助教 | ||
触媒的効率炭素-炭素結合形成を基盤とする植物油由来の高分子機能材料の開発 | 日本 野村 琴広 |
首都大学東京 大学院理学研究科 教授 | 本研究は、ASEAN諸国に豊富に存在する非可食性植物資源より得られる植物油から、触媒による精密重合と化学修飾を基盤技術として、リサイクル可能な生分解性の高分子機能材料の創製を目指す。 具体的には、日本側は、植物油から誘導される鎖長や種類の異なるモノマーを用いて、得意とする触媒によるオレフィンメタセシス重合による高分子機能材料の合成に取り組む。タイ側は、合成したポリマーの基本性能評価、および熱や酸・塩基性などにより色調変化する高分子機能材料との複合化に取り組む。フィリピン側は、合成した高分子と糖鎖ポリマーとの高分子ネットワーク材料を合成し、重金属などを捕捉・回収する水質浄化材料の開発に取り組む。さらに、タイ側が中心となって、過剰の強塩基を必要とする従来法より環境低負荷を実現できる、モノマーの革新的な触媒的合成法の開発に取り組む。 |
タイ ブーンヤラ・キティヤナン |
チュラロンコン大学 石油・石油化学院 教授 | ||
フィリピン ギルバート・ユウ |
アテネオ・デ・マニラ大学 理工学部 助教 | ||
マイクロ流体中の金ナノ粒子被覆酸化物ナノワイヤによるデング熱疾患診断法の創成 | 日本 安井 隆雄 |
名古屋大学 大学院工学研究科 准教授 | 本研究は、マイクロ流体中の金ナノ粒子被覆酸化物ナノワイヤによるデング熱疾患診断法の創成を目的とする。 具体的には、日本側は、マイクロ流体中のナノワイヤによる尿中のデング熱関連エクソソーム(疾病関連情報の運び屋)捕捉、並びに内包されるマイクロRNA発現量の機械学習解析によるデング熱疾患検出を行う。タイ側は、マイクロ流体中のナノワイヤによる血清中のデング熱ウィルスの検出・疾患診断を行う。インドネシア側は、マイクロ流体中のナノワイヤ近傍を移動する数百ナノメートルの微粒子の流体シミュレーションとナノワイヤによる蛍光増強シミュレーションを行う。 3ヵ国のチームによる相補的な共同研究を通して、体液中デング熱ウィルスの包括的かつ迅速な検出法の創出が期待される。 |
タイ サーコン・ラホング |
モンクット王工科大学 ラートクラバン校ナノテクノロジーカレッジ 講師 | ||
インドネシア ミトラ・ドジャマル |
バンドン工科大学 数学・自然科学部 教授 |
※氏名に下線のある研究者が研究チームリーダー