■研究領域に係る構想
○革新的な科学技術の芽あるいは将来の新しい流れを生み出す可能性のあるものであること
- サイエンスに対する大きなインパクトが見込める具体的な成果の創出が可能な研究構想であるか
- 新たな科学技術分野を開拓することや、新たな社会的・経済的価値をもたらすことが期待できる研究構想であるか
- 上記2項を実現するアプローチとして、既存の研究分野を超えた分野融合などが図られる挑戦的な研究構想であるか(既存の研究の単なる延長や大規模化ではない研究構想であるか。より挑戦的な研究構想をデザインし、それを実行するために、必要に応じた共同提案者との提案や複数分野を統合するチーム構成などによる構想の強化もしくは拡張がなされているか)
○戦略目標から見て適当なものであること(全体提案時のみ)
- 戦略目標の達成に向けて、貢献が期待されるものとなっているか
○適切な研究実施体制、実施規模であること
- 研究総括の下に専門分野や所属の異なる優秀な研究者を内外から結集し融合させ、個々人の才能を引き出すという、ERATOの特徴を生かした研究構想であるか
- 新たな分野を開拓する研究構想を実現するため、具体的な方法論が盛り込まれているか。また、それは適切なものであるか
- 前項のような方法論を進めるにあたって、必要に応じて共同提案者の設置も考慮しつつ、実行力あるチーム構成がなされているか。また、それは適切なものであるか
■研究総括
○研究プロジェクトの指揮を委ねるにふさわしい優れた研究者であること
- 新しい科学技術の潮流を形成する分野の開拓に挑戦するマインドと実行力を兼ね備えた人物であるか
- ERATOの機会を経ることで、世界トップクラスの研究者へとジャンプアップするポテンシャルを有する、または、すでに世界トップクラスの研究者でも、さらにジャンプアップして開拓した分野のリーダーとなる人物であるか
- その人ならではの先見性ある哲学や技術を有しつつも、それを手がかりに、さらに新たな分野の要素を取り込んで、世の中にインパクトのある成果をもたらし、かつそれにより新たな社会的・経済的価値をもたらすための実行力を期待できるか
○指導力および洞察力を備え、若い研究者を触発し得る研究者であること
- 研究構想実現に向け、既存の研究分野を超えた分野融合を図る上で、異分野の研究者を取り込み、存分に活躍してもらえるようなリーダーシップと幅の広さを持っているか
- 情熱を持って若手研究者を育成し、その本領を遺憾なく発揮させているか
※国際共同研究を含む場合は、上記に追加して以下の観点でも審査する。
(研究領域に係る構想)