JST(理事長 濵口 道成)は、ベルモント・フォーラム注1)CRA(国際共同研究)注2)において、「持続可能な都市化に向けた国際イニシアチブ:食料-水-エネルギーのネクサス注3)(Sustainable Urbanisation Global Initiative:Food-Water-Energy Nexus)」分野で募集を行い、以下のとおり2課題を支援することを決定しました。
(1) 健全な未来都市への知的デザイン:持続可能なグリーン都市に向けた食料・水・エネルギーネクサスアプローチ(METABOLIC)
- 谷口 真人 総合地球環境学研究所 研究基盤国際センター 教授(日本)
- チャン フィジョン 台湾国立大学 特別栄誉教授(台湾)(コンソーシアムリーダー)
- ロドリゲス ルイス イリノイ大学 アーバナ・シャンペーン校 准教授(アメリカ)
- ホセ ビセンテ カイセタ フィリョ サンパウロ大学 教授(ブラジル)
食料-水-エネルギーの生産および供給と都市への輸送の仕組みを明らかにし、都市の健康を示す要因を定量化、最適化することを目指す。具体的には、世界の複数個所でのケーススタディーを実施し、AIやビックデータの活用により、未来都市のデザインに資するシナリオベースで解析可能な食料-水-エネルギーモデルを構築する。
(2) 可動型ネクサス:デザイン先導型都市食料・水・エネルギー管理のイノベーション(M-NEX)
- 厳 網林 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 教授(日本)(コンソーシアムリーダー)
- グリッチング アンナ カタール大学 工学院 建築都市計画学科 准教授(カタール)
- タン ジェフリー ミシガン大学タウブマン学院 准教授 院長補佐(アメリカ)
- ドッベルスティーン バン・デン アンディ デルフト工科大学 建築都市環境学部 教授(オランダ)
- キーフィ グレグ クイーンズ大学ベルファスト 自然都市環境学院 教授(イギリス)
- ミトラ クマール ビジョン 地球環境戦略研究機関 主任研究員(日本)
- ロガン ケビン マックレナ・ラビントン 副社長(イギリス)
都市・地域レベルのマルチステークホルダーと共創するプラットフォーム(可動型ネクサス:M-NEX)の構築を通して、FWE連環に関する諸問題を統合的に解決するデザイン手法を6つのリビングラボにおいて開発し、世界の都市地域に実装することを目指す。それにより、複雑な食料-水-エネルギー問題を視覚的に理解することにつなげるとともに、地域経済の活性化、市民生活の質の持続的向上に貢献する。