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別紙

ベルモント・フォーラムCRA(共同研究活動)
「持続可能な都市化に向けた国際イニシアチブ:食料-水-エネルギーのネクサス」
新規課題 一覧

課題名 各国研究代表者/所属・役職 課題概要
健全な未来都市への知的デザイン:持続可能なグリーン都市に向けた食料・水・エネルギーネクサスアプローチ
METABOLIC
谷口 真人 総合地球環境学研究所 研究基盤国際センター 教授(日本)

食料、水、エネルギー(FWE)の健全で健康的な連環がなければ、都市域に加え、FWEを提供する地域でも、社会的健康(食料安全保障、平均余命、豊かさ)が失われ、資源の欠如や社会の不平などへとつながる危険性がある。

本研究は、将来の都市のあり方を示すため、FWEの生産および供給と都市への輸送の仕組みを明らかにし、都市の健康を示す要因を定量化、最適化することを目指す。具体的には、世界のユニークな都市・農村関係を有する地域(台湾、日本、アメリカ、ブラジル)のケーススタディーを実施し、AIやビックデータの活用により、未来都市のデザインに資するシナリオベースで解析可能なFWEネクサス(連環)モデルを構築する。

チャン フィジョン 台湾国立大学 特別栄誉教授(台湾)(コンソーシアムリーダー)
ロドリゲス ルイス イリノイ大学 アーバナ・シャンペーン校 准教授(アメリカ)
ホセ ビセンテ カイセタ フィリョ サンパウロ大学 教授(ブラジル)
可動型ネクサス:デザイン先導型都市食料・水・エネルギー管理のイノベーション
M-NEX
厳 網林 慶應義塾大学政策・メディア研究科 教授(日本)
(コンソーシアムリーダー)

これまで、個別の政策や管理ツールが多かった食料-水-エネルギー(FWE)について、本研究では、都市・地域レベルのマルチステークホルダーと共創する可動型ネクサス(M-NEX)を構築し、世界の6都市地域(東京横浜都市圏、北アイルランド、オランダ、米国五大湖地域、カタール、オーストラリア)のリビングラボにおいて発展させ、実装することを目指す。その結果、複雑なFWE問題の視覚的・物理的な理解につなげるとともに、地域経済の活性化、市民生活の質の持続的向上に貢献する。 M-NEXは、ステークホルダーの視点を取り入れ、FWE連環を考慮した都市デザインのための方法・ツール・手順を具現化した共創的プラットフォームである。

グリッチング アンナ カタール大学 工学院 建築都市計画学科 准教授(カタール)
タン ジェフリー ミシガン大学タウブマン学院 准教授 院長補佐(アメリカ)
ドッベルスティーン バン・デン アンディ デルフト工科大学 建築都市環境学部 教授(オランダ)
キーフィ グレグ クイーンズ大学ベルファスト 自然都市環境学院 教授(イギリス)
ミトラ クマール ビジョン 地球環境戦略研究機関 主任研究員(日本)
ロガン ケビン マックレナ・ラビントン 副社長(イギリス)