JST(理事長 濵口 道成)は、「e-ASIA共同研究プログラム」注1)第6回公募において、5カ国5機関注2)と共同で「先端融合(電力のためのインテリジェント・インフラストラクチャ)」分野に関する共同研究課題の募集および審査を行い、平成29年度新規課題として以下の1件を決定しました(別紙1)。
「e-Asia諸国における拡張可能型のクラスターに基づくエネルギーインフラの研究」
日本 | : | 中西 要祐 特任教授(早稲田大学 理工学術院 環境・エネルギー研究科) |
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タイ | : | ウドム・レウンファイザル 部長(国立電子コンピューター技術研究センター 先端自動電子技術研究部) |
フィリピン | : | ノエル・エストペレス 教授(ミンダナオ州立大学イリガン校 工学部) |
インドネシア | : | アブラハム・ロミ 教授(マラン工科大学 工学部) |
本研究は、エネルギーインフラの拡張が急務である東南アジア諸国において、拡張性があり環境保全に配慮した電力供給システムを普及促進することを目指すものであり、科学技術政策の基本指針の一つとして挙げられている「超スマート社会の実現(Society 5.0)」に向けた取組みとしても期待されています。
今回の共同研究課題の募集では3件の応募があり、これらの応募課題を公募参加各国の専門家が評価しました。その結果をもとにJSTと公募参加機関が協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から各国がともに支援すべきとして合意した1件を採択課題として決定しました。
研究実施期間は約3年間です。JSTによる資金の額は、研究課題あたり3年間で総額3510万円(上限)を予定しています。