JST(理事長 中村 道治)が管理法人をつとめる、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)課題「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」において、新たに4名の研究責任者が確定しました。
SIPは、府省・分野の枠を超えた横断型のプログラムで、総合科学技術・イノベーション会議が対象となる課題を特定し、予算を重点配分します。課題ごとにPD(プログラムディレクター)を選定し、基礎研究から出口(実用化・事業化)までを見据え、規制・制度改革や特区制度の活用なども視野に入れて推進していくものです。
本課題「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」は、世界最先端のICRT※など、システム化されたインフラマネジメントを活用し、国内重要インフラの高い維持管理水準での維持、魅力ある継続的な維持管理市場の創造、海外展開の礎を築くことを目標としており、これまで29名の研究責任者が確定しています。
今回新たに確定した研究責任者は、現状の打音検査などよりも優れた効果(安全性、効率性、精度など)が期待できる、これまでにない新たな計測技術を開発し、インフラ構造物の状態や性能を定量的に把握する研究開発を行います(【研究開発小項目(1)-(A)-b】研究開発期間:最大2年5ヵ月、年間研究開発費:5千万円程度(上限)/研究開発課題)。
新規研究責任者の公募※を行ったところ、産官学各界の研究者から22件の応募があり、募集締め切り後、選考委員会において書類選考と面接選考(事前評価)を実施しました。その結果、PD(藤野 陽三 横浜国立大学 先端科学高等研究院 特任教授)および内閣府の了承を経て4名の研究責任者が確定しました。
なお、事業の詳細や選考の方法などは下記ホームページを参照してください。
ホームページURL : https://www.jst.go.jp/sip/k07.html
※ ICRT : ICT (Information and Communication Technology)+IRT (Information and Robot Technology)
※ 本公募は、JST 先端計測分析技術・機器開発プログラムで実施。