JST(理事長 中村 道治)が管理法人をつとめる、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)課題「革新的構造材料」における、平成26年度研究責任者が確定しました。
SIPは、府省の枠を超えたイノベーションを創造するために、総合科学技術・イノベーション会議が対象となる課題を特定し、予算を重点配分します。課題ごとにPD(プログラムディレクター)を選定し、基礎研究から出口(実用化・事業化)までを見据え、規制・制度改革や特区制度の活用なども視野に入れて推進していくものです。
本課題「革新的構造材料」は、強く、軽く、熱に耐える革新的材料を開発し、航空機を始めとした輸送機器・発電等産業機器への実機適用を行うとともに、エネルギー転換・利用効率向上を実現することを目指しています。これら我が国が強い競争力を有する材料技術を基盤に、裾野産業も含め国内の航空機産業を、育成、拡大していきます。この目標を達成するために、航空機のジェットエンジン、および機体本体に用いられる部材を主な対象に、(a)航空機用樹脂の開発とFRPの開発、(b)耐環境性セラミックスコーティングの開発、(c)耐熱合金・金属間化合物等の開発、そしてこれらの材料開発の大幅な時間短縮を可能にするシステムの開発を目的とした(d)マテリアルズインテグレーションを加えた4つの研究開発項目を掲げて、研究開発を推進します(研究開発期間:最長5年、年間研究開発費:数億円/拠点型、0.3億円程度/個別テーマ実施型(FS(2年間)採択も含みます))。
今回の募集では、産官学から68件の応募がありました。募集締め切り後、JSTに設置しました選考委員会において書類選考と面接選考を実施しました。その結果をもとにPD(岸 輝雄・東京大学名誉教授)および内閣府が選定をし、その了承を経て研究責任者26名が確定しました(別紙1)。
なお、事業の詳細や選考の方法などは下記ホームページを参照してください。
ホームページURL : https://www.jst.go.jp/sip/k03.html