早稲田大学,理化学研究所,大阪大学,科学技術振興機構(JST)

※プレスリリース資料8ページ目の連絡先の一部に誤りがあったため、差し替えました(令和4年9月30日)。

令和4年9月29日

早稲田大学
理化学研究所
大阪大学
科学技術振興機構(JST)

世界初 雷雲のガンマ線イメージングに成功

~雷雲中の電子加速や放射の解明に期待~

ポイント

早稲田大学 理工学術院の片岡 淳 教授らの研究チームは、理化学研究所 開拓研究本部の榎戸 輝揚 理研白眉研究 チームリーダー、大阪大学 大学院工学研究科の和田 有希 助教らと共同で、放射線の一種であるガンマ線を可視化することができる高感度のコンプトンカメラを開発し、世界で初めて雷雲から生ずるガンマ線のイメージングに成功しました。雷は最も身近な自然現象の1つですが、雲の中で「どこで」「どのように」高いエネルギーを持つガンマ線が生成・放出されるのかはいまだ理解されていません。今回、研究チームが初めてイメージングに成功したことで、雷雲の中で起こる電子の加速や放射の理解が大幅に進むと期待されます。

本研究成果は、2022年9月29日(木)(米国東部標準時・夏時間)に「Geophysical Research Letters」のオンライン版で公開されます。

本研究は、戦略的創造推進事業 ERATO「片岡ラインX線ガンマ線イメージング」(R3~8年度:グラント番号 JPMJER2102)および科学研究費補助金 挑戦的研究(萌芽)「超解像を用いた革新的ガンマ線イメージング技術の創成」(R2~3年度:グラント番号20K20923)の支援を得て実施したものです。

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“Compton camera imaging of a gamma-ray glow from a thunderstorm”
DOI:10.1029/2022GL100139

<お問い合わせ先>

(英文)“Compton Camera Imaging of a Gamma-Ray Glow From a Thunderstorm”

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