【目標9】2050年の社会像(イラストレーション)

2050年はこんな社会になっているかも?

ムーンショット目標9が実現した2050年がどんな社会になっているのかを描いたイラストレーションです

目標9 社会像イラスト

自分のこころの状態を理解し、ありたいこころの状態に遷移させられる。他者と円滑なコミュニケーションをとるためのこころのサポートを受けられる

自分の身体の健康状態を知るように、こころの状態を知ることができる方法がより一般的になる。科学的な知見に基づく新たな技術により、こころの状態を可視化することが可能となり、自分のこころをより深く知ることができる。また、自分のこころを遷移させ、ありたい状態に近づけるための方法も普及する。これらは自身が望めば自由に利用できる。
対話や余暇、音楽、芸術、スポーツ、瞑想などの日常の活動とこころの状態との関連性が、分野横断的な研究により明らかになることで、個人の特性に応じて、自分自身がこころの安らぎや活力を効果的に得られる技術が確立する。同様に、他者との円滑なコミュニケーションをサポートする技術も実現し、年代、文化、価値観、言語の壁を越えて共感し合うことができ、他者に対して寛容な集団・社会の実現につながる。なお、このような技術の実現には、大量の「人」のデータと自分自身のデータの提供が前提となるが、それらのデータは、個人が管理し、本人の同意のもとで利用される。

他者との円滑なコミュニケーションをサポートする技術も実現する。


ひとりひとりの状態に合わせたきめ細かなこころのサポートが充実する

脳やこころの状態の可視化が飛躍的に進み、ひとりひとりの状態に合わせたこころのサポートが可能になる。
例えば、性格や好み等の個人差を考慮しながら、ストレスや疲れの状態を総合的に分析することで、リラックスした状態へ促すための体験や、前向きな気持ちになれるトレーニングが提供されるようになる。


伝統知の利用や、市民との対話によって絶えずサポートの質の向上が図られる

宗教書や哲学書などに蓄積されてきた膨大な伝統的知性が紐解かれ、利用可能なデジタルデータとして役立てられていく。また、人間の幸せとはどのようなものか、どのような技術があれば人々が幸せだと言えるのか、自然の中での体験や動物との触れ合いも交えながら、市民と研究開発者との対話が絶えず行われ、こころのサポートの質の向上が図られる。


望めば誰でも自分のこころを「ありたい状態」に近づけられる「こころのサポート技術」

個人個人がネガティブな状態のこころを抱え、他人とのコミュニケーションもとりづらく、孤立化しやすい社会ではなく、すべての人々が生きがいを持って生活できる社会が実現されている。
なお、自分のこころの状態を遷移させる科学技術を利用するかどうかは自分自身で選ぶことができ、決して自分のこころが他人にコントロールされてしまうことはない。

お問い合わせ

国立研究開発法人科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業部 目標9 担当

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