【目標8】2050年の社会像(イラストレーション)

2050年はこんな社会になっているかも?

ムーンショット目標8が実現した2050年がどんな社会になっているのかを描いたイラストレーションです

目標8 社会像イラスト

気象予測技術の向上が風水害予測の精度を上げる 気象予測技術の向上が風水害予測の精度を上げる

地上、海上、海中、上空、宇宙からの多様な観測が行われ、ますます詳細で膨大な気象状態に関するデータが得られるようになる。より高度化した気象理論とシミュレーション技術がこれらのビッグデータと結びつくことで、気象予測の精度が大きく上がり、台風の進路・強度や線状降水帯の局所的な発達も高精度に予測される。こうして得られた雨と風の予測分布から、洪水や土砂崩れ、暴風といった災害がどの地域でどの程度の強度で起きるかも高精度に予測できるようになる。


風水害を回避・軽減する気象制御技術が開発され、運用するための国内的・国際的な合意が作られる 風水害を回避・軽減する気象制御技術が開発され、運用するための国内的・国際的な合意が作られる

風水害を回避・軽減するために、これまで難しいとされてきた気象への制御技術がつぎつぎと開発される。大気に生じるバタフライ効果により、小さな介入で大きな制御効果を生み出すことも可能になる。例えば、上空に物質を散布し雨雲が発達する場所やタイミングを変化させたり、洋上風力発電のプロペラや帆船により風を局所的に特定の方向に変化させたりする、といった方法である。気象制御の運用のために国内および国際的な合意が形成され、経済性のみならず環境への影響を含めた倫理面にも十分配慮し、災害が予測される度に制御実施の可否が慎重に検討される。


気象制御が実現し、自然の恵みと共に安心して暮らせるようになる 気象制御が実現し、自然の恵みと共に安心して暮らせるようになる

気象制御が実現することで、台風や豪雨を原因とする河川の氾濫や土砂崩れなどの災害が防がれ、かけがえのない人命が守られる。その他にも、交通機関の安全が保たれたり、スポーツなどの各種イベントやレジャー活動が予定通りに行えたりするようになる。農業や漁業も安定的に行われるようになる。気象制御の誤った運用が、渇水や気候の長期的な変化などの問題をもたらさないように注意することも重要である。こうして自然の恵みと共に安心して暮らすことができる。

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国立研究開発法人科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業部 目標8 担当

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