プロジェクト紹介
目標8 研究開発プロジェクト(2021年度採択)局地的気象の蓋然性の推定を可能にする気象モデルの開発
プロジェクトマネージャー(PM)西澤 誠也理化学研究所 計算科学研究センター 上級研究員
概要
気象制御において、制御の容易さや適した制御手法は気象事例ごと異なります。そのため、気象制御を実現するためには、現象に応じて最適な制御手法を事前に判断できるようになることが必要です。最適な手法を選択するためには、現象の発生場所・時刻・強度などが必然的に決まるのかそれとも偶然的かという蓋然性の正確な推定が重要です。しかし、気象シミュレーションモデルに内在する問題により、蓋然性推定に誤差が生じることがボトルネックとなっています。
本プロジェクトでは、気象シミュレーションモデルに内在する問題を解決するため、従来計算手法の延長的改良ではなく、質的に異なる手法の開発に取り組むことで、蓋然性推定を可能にする気象モデルの構築を目指します。これにより、より正確な蓋然性推定が実現され、気象制御の実現に貢献することが期待されます。
気象モデルが不完全なために蓋然性の推定が不正確になるイメージ図。自然現象がもつ蓋然性は高いにもかかわらず、気象モデルの問題により蓋然性を低いと予測された場合 (またはその逆の場合)、うまく気象を制御できなかったり、適切な制御手法を選択できなかったりする可能性がある。
終了時(2024年)のマイルストーン
従来手法とは質的に異なる計算手法の開発・実装により、アンサンブルシミュレーションによって得られる出現頻度分布を自然現象の蓋然性がもつ確率分布に近づけます。
研究開発項目(クリックすると、それぞれの成果概要ページに遷移します)
課題推進者リスト
研究開発項目[1] | 伊藤 純至 | 東北大学 大学院理学研究科 准教授 |
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研究開発項目[1] | 河合 佑太 | 理化学研究所 計算科学研究センター 特別研究員 |
研究開発項目[2] | 島 伸一郎 | 兵庫県立大学 情報科学研究科 教授 |
研究開発項目[2] | 佐藤 陽祐 | 北海道大学 大学院理学研究院 准教授 |
研究開発項目[3] | 西澤 誠也 | 理化学研究所 計算科学研究センター 上級研究員 |
研究開発項目[3] | 足立 幸穂 | 理化学研究所 計算科学研究センター 研究員 |
研究開発項目[3] | 宮本 佳明 | 慶應義塾大学 環境情報学部 准教授 |
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- プロジェクト概要(300KB)