【目標1】2050年の社会像(イラストレーション)

2050年はこんな社会になっているかも?

ムーンショット目標1が実現した2050年がどんな社会になっているのかを描いたイラストレーションです

目標1 社会像イラスト

サイバネティック・アバターとは

身代わりロボットでどこへでも行ける

遠隔操作でき、自分の体と同じように感覚を共有できる「身代わりロボット」のおかげで、人間の活動範囲の制限がなくなる。仕事の場所は宇宙から人体の中まで多様化し、旅行は現地のアバターをレンタルして自宅にいながら楽しむものになるかもしれない。1人で10台以上のロボットを指揮者のように操作して、大規模なタスクを短時間でこなすこともできるようになる。

身代わりロボットを操作している人と、複数のロボットたちのイラスト

サイバー・フィジカル空間の映像アバターでリアルな体験

サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合し、多くの人は両方の空間を行き来しながら生活するようになるだろう。コンサートやスポーツ観戦は、臨場感が味わえる3D映像アバターで参加するスタイルが一般的に。人と人との不要な接触を減らしつつ、長距離移動の負担や時間に縛られることもなく、豊かな体験を得ることが可能となる。

サイバー・フィジカル空間の映像アバターでコンサートや会議に参加する人々のイラスト

身体・認知・知覚能力を拡張して充実した人生を

身体、脳の機能を拡張するサイボーグ(義体)技術が普及し、誰もが平等に仕事や趣味で活躍できるようになる。加齢や病気のために衰えてしまった能力を補って社会参加する人が増えるだけでなく、サイバー空間に保存されているアーティストの感覚を脳にインストールして、アートの才能を拡げるような新しい学習方法も登場。脳や身体の制約から解放されて、目的や夢を無理なくかなえる手段が充実した社会が実現する。

身体・認知・知覚能力を拡張して絵を描いたり、登山をしたり、重いものを運ぶ人々のイラスト

2050年のサイバネティック・アバター生活

シーン1 災害救助

複数の人が操作する千台以上の身代わりロボットが、災害現場など大規模で複雑なミッションをこなす。遠隔地のプロフェッショナルが、自分の身の安全は守りながらいち早く救助を行う。

アイドル活動をしながらサイバネティック・アバターで災害救助。フィジカル空間では作業しながら、サイバー空間では対策会議へ参加。複数の身代わりロボットを使って負傷者を診ることも

シーン2 みんなで楽しむスポーツ

サイバネティック・アバターがあれば、年齢や住んでいる場所に関係なく一緒にスポーツを楽しめる。

サイバネティック・アバターを使って海外からも、足の不自由な人も一緒にスポーツに参加できる

シーン3 欲張りな休日

早朝は身代わりロボットで登山をしてご来光を仰ぎ、午前中はサイバー空間で有名ピアニストによるレッスン、午後はお気に入りのアイドルのライブに参加!

本人はビーチでのんびりしながら、身代わりロボットやアバターで他の楽しい予定をこなしているイラスト

シーン4 アバターで守る健康長寿

体内に取り込んだナノアバターで病気の予防や治療を行うことが可能に。健康寿命が伸び、高齢者も生き生きと活躍できる社会になる。

ナノアバターで健康になり、身代わりロボットで農作業をしたりお店をやったり、遠方に住む孫とも会えることを喜ぶ人のイラスト

シーン5 クリエイティビティを最大に

大規模な作品も、身代わりロボットを使えば芸術家自身の手で作り上げることが可能だ。サイバネティック・アバターを複数のユーザーが同時に操作することもできる。

複数の人が身代わりロボットを使って芸術作品を作っているイラスト

お問い合わせ

国立研究開発法人科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業部 目標1 担当

e-mail moonshot-goal1メールアドレスjst.go.jp