登壇者紹介

安浦 寛人

九州大学理事・副学長

経歴

京都大学助手、助教授、九州大学大学院総合理工学研究科教授を経て九州大学大学院システム情報科学研究院教授を経て2008年より理事•副学長。その他、日本学術会議会員、(公社)福岡アジア都市研究所理事長等も兼務している。VLSIシステムの設計手法とCADの研究およびハードウェアアルゴリズムの研究や、システムLSIを中心とした情報技術に基づく社会基盤システムの再構築に取り組んでいる。


JSTとの関わり

「ディペンダブルVLSIシステムの基盤技術」(CREST)等で研究代表者を歴任。現在は「社会と調和した情報基盤技術の構築」(さきがけ)の研究総括を務める。またセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムでは、九州大学を中核機関とする「共進化社会システム創成拠点」の設立に大きく貢献した。

石川 正俊

東京大学大学院情報理工学系研究科教授

経歴

通商産業省工業技術院主任研究官、東京大学工学部計数工学科助教授を経て大学院情報理工学系研究科教授に就任。総長特任補佐、理事・副学長を歴任。日本学術会議連携会員も務め2011年には紫綬褒章を受章。専門はシステム情報学。認識・行動システムを、半導体集積化技術や光デバイス等の新しいデバイス技術並びに並列処理技術を利用して高度に実現するための研究に従事している。


JSTとの関わり

「脳を創る」(CREST)の研究課題「感覚運動統合理論に基づく「手と脳」の工学的実現」などで研究代表者を務めた。また、「ディペンダブルVLSIシステムの基盤技術」(CREST)、「協調と制御」(さきがけ)において領域アドバイザーを務めた。現在は、「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」(CREST)の研究課題「高速センサー技術に基づく調和型ダイナミック情報環境の構築」の研究代表者を務める。

原田 達也

東京大学大学院情報理工学系研究科教授

経歴

東京大学大学院情報理工学系研究科助手、講師、准教授を経て、2013年4月教授に就任。画像認識、機械学習、知能ロボットに関する研究を行っており、サイバー世界に存在する膨大なデータも活用しつつ、実世界で柔軟に振る舞える知能システムの実現を目指している。


JSTとの関わり

「情報環境と人」(さきがけ)の研究課題「大規模web情報とライフログによる実世界認識知能の構築」の研究者、「ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化」(CREST)の研究課題「膨大なマルチメディアデータの理解・要約・検索基盤の構築」の研究代表者を歴任。ImPACT 革新的研究開発推進プログラム「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」のグループ責任者を務める。

松原 健二

株式会社ロングフェロー代表取締役・株式会社セガゲームス取締役

経歴

株式会社日立製作所を経て、マサチューセッツ工科大学経営大学院(MBA)修了。その後日本オラクル株式会社、株式会社コーエーテクモホールディングス代表取締役社長を経て株式会社セガゲームス取締役に就任。東京大学特任研究員、慶應義塾大学特任教授、明治大学客員教授、教育機関やCEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)のフェローとしても活躍している。


JSTとの関わり

「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」(CREST/さきがけ)のアドバイザーを務め、センター・オブ・イノベーション(COI)プログラムでは、慶應義塾大学を中核機関とする感性とデジタル製造が直結し、生活者の創造性が拡張される「ファブ地球社会」の実現を目指しプロジェクトリーダーとして研究開発運営全般を指揮している。

村井 純

慶應義塾大学環境情報学部長・教授

経歴

東京工業大学総合情報処理センター助手、東京大学大型計算機センター助手、慶應義塾大学環境情報学部助教授を経て1997年に同学部教授に就任。2009年より同学部長。日本におけるインターネット黎明期からインターネットの技術基盤作り、運用、啓蒙活動等に関わり続けている。初期インターネットを、日本語をはじめとする多言語対応へと導く。「日本のインターネットの父」として知られ、英語圏では「インターネットサムライ」として知られている。


JSTとの関わり

「自然災害の減災と復旧のための情報ネットワーク構築に関する研究」(SATREPS)や「介護業務における情報活用基盤を用いた介護の質の評価に基づく、新しい「人財教育・評価サービス」の検討・実用化」(RISTEX)では研究代表者を勤め、センター・オブ・イノベーション(COI)プログラムでは、慶應義塾大学を中核機関とする感性とデジタル製造が直結し、生活者の創造性が拡張される「ファブ地球社会」の実現を目指す研究リーダーとして、参画する研究者を取りまとめている。

新井 民夫

芝浦工業大学教育イノベーション推進センター教授・東京大学名誉教授

経歴

東京大学助教授を経て、87年より東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻教授。2000~05年東京大学人工物工学研究センター長。2012年芝浦工業大学機械工学科教授。東京大学名誉教授。日本学術会議会員、国際廃炉研究開発機構副理事長。自動組立システムを中心に生産システムや自律分散システムの研究に従事。2002年からサービス工学を提唱。2012年、サービス学会を設立。初代会長。


JSTとの関わり

2010年よりRISTEX「問題解決型サービス科学研究開発プログラム」アドバイザに従事。2013年よりプログラム総括補佐。本プログラムの目的のうち、コミュニティの創出を学会設立により実現し、サービスの表現と研究方法の取りまとめを担当した。2012年研究開発戦略センター電子情報通信ユニット特任フェロー。その他、さくらサイエンスプランで白川実験教室の実施、マレーシア学生の受入れなどを担当。

原 辰徳

東京大学人工物工学研究センター准教授

経歴

東京大学大学院 工学系研究科精密機械工学専攻 助教、東京大学人工物工学研究センター 講師を経て、同准教授に就任。サービス工学、サービス設計、ユーザ参加型設計の研究に従事。学部生時よりサービス研究に携わり、サービス工学に関する博士論文にて日本初の学位を取得した。製造業のサービス化、観光情報サービス、客室乗務サービスを対象に取り組んでいる。東京大学工学系研究科長賞(博士)、横幹連合木村賞を受賞。


JSTとの関わり

問題解決型サービス科学研究開発プログラムにおいて「顧客経験と設計生産活動の解明による顧客参加型のサービス構成支援法」(RISTEX)で研究代表を務め、現在も「旅行者と地域との共生に資する観光プランの作成支援技術の基盤化と社会実装」(同)にて研究代表、サービス学将来検討会(同)にて委員長を務める。観光プラン作成支援ソフトを用いて、観光事業者の巻き込みと旅行者データの活用を通じた観光まちづくりに向けて取り組んでいる。

岡島 博司

トヨタ自動車株式会社技術統括部主査・担当部長

経歴

名古屋大学大学院博士前期課程修了。トヨタ自動車株式会社入社、材料技術部でエンジン、トランスミッション用金属材料やHVモータ用磁性材料の開発、2004年から技術統括部で先端研究の戦略・マネジメントに従事。米国で人工知能研究会社(TRI)立上げに尽力、2016年1月TRI, INC.設立、エグゼクティブ・リエゾン・オフィサーに就任。経産省「次世代エネルギー・社会システム実証」の企画、豊田市低炭素社会システム実証の全体取纏めを行う。


JSTとの関わり

ACCEL事業の研究開発運営委員を務める。また、「二酸化炭素排出抑制に資する革新的技術の創出」(CREST)および「エネルギー高効率利用と相界面」(さきがけ)において領域アドバイザーを務める。CREST研究領域やACCEL事業、低炭素社会戦略センター(LCS)等の主催するシンポジウムにおいて講演やパネルディスカッションを数多く行っている。

榎本 剛

文部科学省研究振興局参事官(情報担当)

略歴

平成3年文部省入省。在英大使館一等書記官、高等教育局企画官、
初等中等教育局国際教育課長等を経て、平成27年より研究振興局参事官(現職)。

荻原 直彦

総務省情報通信国際戦略局技術政策課研究推進室長

略歴

平成4年総務省入省。衛星・地域放送課技術企画官、電波政策課電波利用料企画室長等を経て、平成25年より技術政策課研究推進室長(現職)。

岡田 武

経済産業省産業技術環境局研究開発課長

略歴

平成3年通商産業省入省。NEDO電子・材料・ナノテクノロジー部長等を経て、平成27年7月より、産業技術環境局研究開発課長(現職)。

岩野 和生

科学技術振興機構CRDS上席フェロー

経歴

日本アイ・ビー・エム株式会社入社後、米国プリンストン大学院コンピューター・サイエンス学科にて博士号を取得。東京基礎研究所所長、米国ワトソン研究所ディレクター、先進事業、日本アイ・ビー・エム執行役員未来価値創造事業担当、三菱商事株式会社ビジネスサービス部門顧問を歴任。東京工業大学客員教授を兼任している。

白木澤 佳子

科学技術振興機構理事

経歴

特殊法人日本科学技術情報センター入所後、主に科学技術情報の流通促進に関わる業務を担当。その後、独立行政法人科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター企画運営室室長、産学基礎基盤推進部部長、国立研究開発法人科学技術振興機構イノベーション拠点推進部部長を歴任。
現在は戦略的創造研究推進事業、国際科学技術共同研究推進事業、科学技術情報連携・流通促進事業などを担当している。