低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2015-PP-03

固体酸化物形燃料電池システム(Vol.3)
—将来の電源構成におけるSOFCの役割と技術開発課題—

概要

 固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムの性能予測・コスト評価を基に、将来の電源構成におけるSOFCの役割と技術開発課題について検討を行った。

 SOFCシステムの発電コストについては、実際の稼働率も考慮した場合において検討を行い、家庭用小型機では28円/kWhから23円/kWhへの到達の可能性が示唆され、中・大型機では14円/kWh程度までのコスト低減の潜在性を有することが示された。国内の電源構成における再生可能エネルギーの割合は今後大きく増加することが予想され、国内の電力システムの様相が変化する中でのSOFCの今後の役割と競争力保持に向けた技術開発課題について議論した。すなわち、これまでの家庭用および中・大型機のSOFCシステムのコスト削減シナリオに基づき、感度解析による今後の普及拡大に向けた条件と役割(ベース電源、変動調整、水素製造・貯蔵)について明らかにしたうえで、今後の技術開発課題について検討を行った。

提案書全文

関連提案書