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第2回領域シンポジウム
ポスターセッション
永田俊研究チーム
P073 | 各種安定同位体比に基づく流域生態系の健全性/持続可能性指標の構築 |
P073 | 各種安定同位体比に基づく流域生態系の健全性/持続可能性指標の構築 |
永田 俊(京都大学生態学研究センター)
本研究は、流域生態系を構成する水、物質、生物の各種安定同位体比を体系的に観測することで、流域生態系の健全性を評価する客観的で簡便・迅速な方法を開発することを目標としている。研究の進捗状況の概要は以下のとおりである。(1)琵琶湖集水域における河川生物群集の炭素・窒素安定同位体比の精密観測から、人為的窒素負荷の強化に伴い窒素安定同位体比が増加することが明らかになった。また、30流入河川における各種安定同位体比の季節変化の調査を進め、流域人口や土地利用の変化にともなう窒素循環過程の変化と安定同位体比の変動の間の関係についての解析を進めた。(2)モンゴルおよびボルネオにおける河川環境および各種安定同位体比の分布に関する調査を実施した。とくに、窒素・炭素安定同位体比および各種水質項目の流下変化を解析するための試料の収集と分析を進めた。(3)流域汚濁物質である硝酸イオンの窒素、酸素安定同位体比の微量測定システムを立ち上げた。これにより、森林窶秤ヘ川の連続した水系において、硝酸イオンの負荷源や移動経路の推定に資する多試料分析体制を構築した。(4)ダムによる水文状況の変化が、下流生態系に与える生態系影響評価の手法としての炭素窒素安定同位体比の利用についての観測・調査を推進した。
本研究は、流域生態系を構成する水、物質、生物の各種安定同位体比を体系的に観測することで、流域生態系の健全性を評価する客観的で簡便・迅速な方法を開発することを目標としている。研究の進捗状況の概要は以下のとおりである。(1)琵琶湖集水域における河川生物群集の炭素・窒素安定同位体比の精密観測から、人為的窒素負荷の強化に伴い窒素安定同位体比が増加することが明らかになった。また、30流入河川における各種安定同位体比の季節変化の調査を進め、流域人口や土地利用の変化にともなう窒素循環過程の変化と安定同位体比の変動の間の関係についての解析を進めた。(2)モンゴルおよびボルネオにおける河川環境および各種安定同位体比の分布に関する調査を実施した。とくに、窒素・炭素安定同位体比および各種水質項目の流下変化を解析するための試料の収集と分析を進めた。(3)流域汚濁物質である硝酸イオンの窒素、酸素安定同位体比の微量測定システムを立ち上げた。これにより、森林窶秤ヘ川の連続した水系において、硝酸イオンの負荷源や移動経路の推定に資する多試料分析体制を構築した。(4)ダムによる水文状況の変化が、下流生態系に与える生態系影響評価の手法としての炭素窒素安定同位体比の利用についての観測・調査を推進した。
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