研究領域の基本情報

複雑な環境曝露が生物の今と未来を作る分子機構[エクスポソーム]

研究総括

牛島 俊和星薬科大学 学長

戦略目標

生体環境インタラクション~生物とエクスポソームの相互作用の解明~

領域の概要

 本研究領域は、分子から生態系に及ぶ多階層において、生物と環境の複雑かつ多様な相互作用、環境曝露の生体記憶、さらには世代を超える影響についてのメカニズム解明を進めることにより、最終的にはヒトの健康と環境に資する基盤技術の創出を目的とします。
 生物が生涯を通じて曝露される環境因子は多種多様であり、また、ヒトを含めた生物は環境と相互作用し互いに変化を続けています。ゲノム情報のみでは解明できない現象があると同時に、環境因子の一部については生涯にわたり記憶されたり、世代を超える影響を及ぼす場合もあることが明らかになっています。そのような中、生物がライフコースを通じて曝露されるものを全て含む概念であるエクスポソームは、生命科学分野の挑戦的な課題として注目を集めてきました。加えて、生物が生存活動により環境に影響をもたらし、その結果、環境から生物への影響がどのように変化するのかについても理解を深める必要があります。
 こうした背景のもと、生命科学の基盤とAIを含む計測技術・情報処理やモデリング等手法の進展に基づき、研究資源(コホート、各種データベース、試料バンク、計算資源等)の蓄積を活かし、従来困難であった、複雑な環境因子群の生体影響や相互作用を読み解くことができる、新しいエクスポソーム研究の時がきました。本研究領域では、領域の規模や期間と発展性をふまえて、曝露・生体応答に関する測定技術の開発、複合曝露や曝露タイミングの意義の解明、生体における曝露記憶および世代継承メカニズムの解明、さらにはモデル構築による健康維持・疾患予防などに、従来にない新たな着眼から挑戦する研究を支援対象とします。

領域アドバイザー

アドバイザーを表示する
井上 真奈美 聖路加国際大学 大学院公衆衛生学研究科 研究科長・教授
鎌形 洋一 産業技術総合研究所 生命工学領域 招聘研究員
佐竹 暁子 九州大学 理学研究院 教授
柴田 龍弘 東京大学 医科学研究所 ゲノム医科学分野 教授
瀬戸 章文 金沢大学 理工研究域 研究域長・教授
立花 誠 大阪大学 大学院生命機能研究科 教授
峠 隆之 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域 教授
豊國 伸哉 名古屋大学 医学系研究科 名誉教授
長谷 耕二 東京大学 医科学研究所 教授/慶應義塾大学 薬学部 教授
望月 敦史 京都大学 医生物学研究所 教授

本年度の募集スケジュール

募集説明会 4月24日(金)
応募締め切り 6月2日(火) 正午※厳守
書類選考会 7月11日(土)
書類選考通過者への連絡期限 7月21日(火)
面接選考会(オンライン)
※ 具体的な面接日時についてはJSTから指定させていただきます。あらかじめご了承ください。
8月3日(月)、4日(火)

研究領域の募集方針

2026年度募集説明会資料
※領域にかかる一般的な質問を追記しました

2026年度募集説明会動画