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募集要項
IV.「研究領域の概要」、および「研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針」
【さきがけタイプ】
○戦略目標「代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御に関する基盤技術の創出」の下の研究領域

2 「代謝と機能制御」

研究総括:西島 正弘(国立医薬品食品衛生研究所 所長)

研究領域の概要

 本研究領域は、細胞内の代謝産物を解析し、細胞機能を効率的に制御することを可能とする基盤的な技術に関して、個人の独創的な発想に基づく革新的な技術の芽の創出を目指す研究を対象とします。
 具体的には、脂質、糖、アミノ酸、核酸関連物質などの代謝産物群の体系的あるいは網羅的解析、代謝産物情報に基づく細胞状態の評価・分類、細胞の代謝経路のモデル化とシミュレーション、代謝経路を制御する化合物の予測と設計、新機能を付与した細胞の作製などに関して、新たな方法論の創出や技術展開の契機となることが期待される研究であり、それぞれの要素技術から細胞制御研究までを対象とします。
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研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針

 ヒトを始めとする多種生物のゲノム構造が解明され、生命科学研究の流れは、このゲノム情報を活用するポストゲノム研究へと移行・発展しつつあります。遺伝情報から作り出される蛋白質の機能については、その構造解析やプロテオーム解析による研究が展開されています。これら遺伝子や蛋白質の研究に加え、生命現象の仕組みの解明にとって不可欠なもう一つの重要な研究課題は、エネルギー代謝基質、細胞膜構成成分、生理活性物質など、酵素蛋白質を介して産生される代謝産物の動態や機能の解明とその細胞機能制御への応用であり、本研究領域が目標とするところです。
 細胞内の代謝研究は、現在、質量分析計などを活用して代謝産物群を体系的あるいは網羅的に解析するメタボローム解析手法の導入により新しい時代を迎えつつあります。本研究領域では、メタボローム研究に資する新しい分析手法の開発、微生物・動物・植物の変異・病態・発生過程等におけるメタボローム解析を行い、特定の細胞状態を規定する代謝産物の同定、新しい代謝過程の発見、代謝産物の変化情報に基づく細胞機能の解明と制御などを目指す研究を対象とします。平成17年度と18年度共に競争倍率が高く、残念ながらメタボローム研究に関わるすべての分野の提案を採択することはできませんでしたが、平成19年度は代謝経路のシミュレーション、並びに微生物や植物の代謝などの分野からも意欲的な提案を期待します。
 我が国の代謝研究は脂質や糖をはじめ様々な物質領域で国際的に高いレベルに有り、まだ端緒についたばかりのメタボローム研究においても世界をリードできる状況にあります。本研究領域から、新しい生理活性代謝産物の発見、並びに、疾患特異的な代謝マーカーによる診断法の開発、代謝疾患治療薬の開発、有用な代謝産物を効率よく産生する実用生物の開発に結びつく独創的な研究成果が出ることを期待しています。
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