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【CRESTタイプ】
○戦略目標「光の究極的及び局所的制御とその応用」の下の研究領域
「新機能創成に向けた光・光量子科学技術」
研究総括:伊澤 達夫(NTTエレクトロニクス株式会社 相談役)
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研究領域の概要
本研究領域は、情報処理・通信、材料、ライフサイエンスなど、基礎科学から産業技術にわたる広範な科学技術の基盤である光学および量子光学に関して、光の発生、検知、制御および利用に関する革新的な技術の創出を目指す研究を対象とするものです。
具体的には、情報処理・通信技術や計測技術などの飛躍を目的とした量子ドット、フォトニック結晶、非線形光学の応用などによる新しい光機能素子などの原理や技術、分子・原子や化学反応の制御、生体観察・計測、産業・医療などへの利用を目的とした未開拓の波長域発生などの新しい光源・検出手法の開発・高度化と利用技術、近接場光などを利用した光と物質の局所的相互作用の解明と超微細加工や超大容量メモリなどの利用技術、光による原子の量子的制御技術や光の本質に基づく新たな物質科学などの創出を目指す研究を対象とします。
また、以上の研究にブレークスルーをもたらす、新材料に関する研究も対象とします。
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研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針
光技術は、通信・情報処理機器をはじめとして民生機器、医療・産業機器、科学分析・計測機器などにも幅広く使われており、その発展によりこれら機器の機能・性能が飛躍的に改善される可能性を持っています。特に、新しい光源、検出器などの開発によって機器の性能改善だけでなく、今まで不可能と思われた新しい応用技術を生み出すことも期待できます。さらに、近接場光やレーザクーリングなど新しい手法を使った物質科学の進展とその応用技術の開拓も期待されます。
本研究領域では、このような現状認識に立って光機能素子、測定・加工技術や関連する光科学など幅広い研究分野で世界を牽引していく可能性を秘めた革新的提案を期待します。また、研究推進に当たっては、研究シナリオ、マイルストーンなどを事前に明示し、研究進捗状況を客観的に評価しながら進めることを希望します。なお、提案に当たっては、研究領域の概要に例示した語句にとらわれることなく真に革新的・挑戦的な提案を歓迎します。
本領域では既に11件の研究提案が採択されておりますが、理学的な研究が多く、工学的研究が少ないというのが現状です。19年度は本領域で最後の募集となりますので、このアンバランスを解消する意味でも工学的研究提案を歓迎いたします。
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