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募集要項
IV.「研究領域の概要」、および「研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針」
【CRESTタイプ】
○戦略目標「次世代高精度・高分解能シミュレーション技術の開発」の下の研究領域

3 「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション」

研究総括:矢川 元基(東洋大学計算力学研究センター センター長・教授、日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター センター長)

研究領域の概要

 本研究領域は、世界最先端レベルの超高速・大容量計算機環境と精緻なモデル化・統合化によって、複数の現象が相互に影響しあうようなマルチスケール・マルチフィジックス現象の高精度且つ高分解能の解を求めることを研究の対象とします。
 具体的には、地球環境変動、異常気象、およびそれに起因する災害予測、人工物の安全性・健全性の評価、複雑な工業製品の設計・試作、ナノレベルの材料挙動、生体内たんぱく質構造と生体内薬物動態など、支配因子が未知あるいは不確定性を含む現象やスケールが極度に異なる現象等のモデル化の研究、そのようなモデルの統合数値解析手法の研究、モデルや入力データの妥当性・結果の信頼性の評価方法の研究などが含まれます。
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研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針

 数テラフロップスからペタフロップス級、あるいはそれに準ずる計算機環境(グリッドを含む)を基盤として、マルチフィジックス、マルチスケール現象のシミュレーションに関係する、高度で大規模なソフトウェアの研究を対象とします。世界をリードする研究であるかどうか、コンセプト、アイディアのユニークさ、有効性が際立っているかどうかに重きをおいて判断します。解の信頼性を保証する意味において、精度評価・検証を十分に配慮した研究、大規模な入出力データの効率化・処理の高速化を図った研究、コストパフォーマンスが高い研究を期待します。
 具体的に目に見える成果、産業や実社会への応用性とそのインパクトの大きさ、成果として出来上がったソフトウェアが研究終了後も長期間、自立して成長を継続できる枠組みを勘案した提案かどうかについても十分配慮します。
 異なる専門家同士、海外の最先端グループとの共同提案、実験、理論、あるいは情報・数理・計算科学の専門家などとのタイトな協力を促すような分野融合的・領域融合的な研究課題を募ります。この場合、研究者間の連携に十分な必然性・説得性があるかどうかを選考の判断にします。
 なお、研究領域の運営に関しては、個々の研究課題を超える目標達成のために課題間の共同作業や融合等をお願いすることもあります。また、中間評価等の結果により、研究課題を中止する可能性もあります。
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本研究領域における選考に係るご注意

 本研究領域において、独立行政法人海洋研究開発機構が運営する地球シミュレータ(以下、ESと言う)の利用を前提とする研究提案をされる場合には、提案書様式の「研究構想」において、ESを利用することによりはじめて実現可能なシミュレーションの内容及びESが必要である理由についての概要を含めて記載してください。また、当該研究提案が、書類選考を経て面接選考対象となった場合、ESの利用適格性を審査するために必要な書類の提出を別途お願いすることがあります。なお、本選考において最終的にES利用対象課題として採択された研究課題は、その他の審査を経ることなく研究実施期間中を通してESが利用可能となる予定です。また、ESの利用は本事業(CREST)の研究費を用いた有償利用となります。(料金は、下記枠内に記載の通りですので、提案書に記載頂く予算積算のご参考として下さい。)また、ES利用経費部分に対して間接経費は措置されませんので、予めご了承下さい。なお、研究提案におけるESの利用の有無は、本研究領域の選考における研究課題の採否に影響ありません。

地球シミュレータ利用料金について
独立行政法人海洋研究開発機構

 戦略的創造研究推進事業(CRESTタイプ)において「地球シミュレータ」を利用する場合、以下の料金になります。
1.利用料金
計算資源1%当たりの利用料金 80,850千円(消費税込み)
2.注意事項
(1)利用料金について
 本利用料金は、今後の運用状況等に応じ、改定する場合があります。
(2)料金の支払い方法及び精算について
 利用契約を締結していただき、これに基づいて、予め確保した計算資源配分に応じて料金をお支払いいただきます。(予約料金制)
 契約期間途中で利用予定の計算資源量に変更が見込まれる場合は、原則として契約期間終了日までの期間が4ヶ月以上残っている場合に限り、契約変更を行って計算資源配分量を見直すことができます。
 予定の計算資源配分量を超える利用が見込まれる場合、利用目的の緊急性、地球シミュレータの稼働状況等を総合的に判断し、計算資源配分量の見直しの可否について相談させていただきます。
(3)ノード・時間
 実際にノードにジョブが割り当てられている時間で、計算に使用したノード数と計算の処理時間の積で表します。1ノード(8CPU)を用いて計算の処理時間が1時間を要した場合、1ノード・時間となります。
(4)平成19年度の地球シミュレータの計算資源について
 年間を通じた地球シミュレータの最大総利用ノード時間積を5,100,000ノード・時間と想定しているため、地球シミュレータの計算資源1%は51,000ノード・時間となります。(上記の利用料金に当てはめた際、1円未満が発生した場合は切り捨てになります。)
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