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募集要項
IV.「研究領域の概要」、および「研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針」
【CRESTタイプ】
○戦略目標「通信・演算情報量の爆発的増大に備える超低消費電力技術の創出」の下の研究領域

2 「情報システムの超低消費電力化を目指した技術革新と統合化技術」

研究総括:南谷 崇(東京大学先端科学技術研究センター 教授)

研究領域の概要

 本研究領域は、情報通信システム・ネットワークにおいて、回路・デバイス、アーキテクチャ、システム・ソフトウェア、アルゴリズム・プロトコル、応用・サービスにおける革新的要素技術の階層統合的な管理、制御によって既存技術による低消費電力化の限界を打破する研究を対象とするものです。
 具体的には、動的電圧制御技術、適応的エネルギー管理技術、動的再構成アーキテクチャ、省電力ネットワークアーキテクチャ、省電力アルゴリズム、並列処理言語・コンパイラ技術等の個別要素技術において飛躍的な高性能化・高信頼化と低消費電力化を実現する研究、各階層の要素技術の統合的管理によってシステムの超低消費電力化にブレークスルーをもたらす研究、さらには抜本的な超低消費電力化を可能にする新しい原理に基づくハードウェアおよびソフトウェア基盤技術の創出を目指す研究が含まれます。
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研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針

 本領域は、デバイス、回路、VLSI、アーキテクチャ、システムソフトウェア、アルゴリズム/プロトコル、応用/サービスの各システム階層における飛躍的な技術革新と、それらを統合するシステム技術の開発によって、スーパーコンピュータから携帯端末、組込みシステムに至る多様な応用分野で、情報システムの消費電力当たりの処理性能を従来の100倍から1000倍にする超低消費電力化技術の確立を目指しており、この戦略目標の達成に貢献できる研究を選考の対象とします。
 超低消費電力化へ向けた情報システム各階層固有の技術革新に加えて、特に、ネットワーク社会を支える情報インフラ(ネットワーク、システム、機器)に要求されるサービス品質(パフォーマンスとディペンダビリティ)を必要最小限度のエネルギー消費で提供する技術、あるいは許容範囲内の電力消費で最適なサービス品質を提供する技術など、階層統合的なシステム技術によって目標達成を目指す研究を期待します。
 領域全体の最終的な成果として、本領域の戦略目標達成がエネルギー消費の抑制、豊かな生活空間の実現、産業技術競争力の強化への可能性を拓くことを示すために、2012年秋には各課題の成果を総合した超低消費電力化統合システム(ULP統合システム)を構築して公開実験を行うことを計画しています。
 選考では、これまで同様、実用化を視野に入れた目標達成への道筋を数値目標と共に明快に示す提案、領域としての成果を最大化するためシステムの各階層を越えた実質的な連携を可能にし、必要ならば産学連携を有効に活用できる研究体制の提案、目標達成が社会に与えるインパクトの可能性を実証できる提案を重視します。
 加えて今回の公募では、特に、上記のULP統合システムの実現に向けた優れた研究計画と研究体制の提案を歓迎します。
 なお、研究領域の運営に当たっては、本領域に課せられた高い数値目標を達成するために、必要ならば個別課題の見直し、課題間の連携あるいは研究体制の変更を求める場合があります。また、中間評価等の結果により研究課題を中止する場合があります。
 領域運営の詳細等については、領域ホームページ(URL: http://www.ulp.jst.go.jp)に掲載していますので、参考にして下さい。
図:本領域が対象とする研究課題分野
図:本領域が対象とする研究課題分野
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