さきがけIoT成果展開シンポジウム2023 IoTが拓く未来

さきがけIoT成果展開シンポジウム2023 IoTが拓く未来

日時
2023年12月1日(金) 9:00~17:30 (8:30開場)
開催場所
ハイブリッド開催:オンライン(Zoom Webinar)& JST別館1階ホール
参加費
無料、事前の参加登録が必要です
参加登録
https://form.jst.go.jp/s/iot-sympo2023
(登録受付期間: 2023年10月26日~11月27日23:00)

 本研究成果展開シンポジウムでは、JSTさきがけ「IoTが拓く未来」事業で進めてきた、IoT機器から得られる多種大量のデータをリアルタイムに統合・分散処理する技術、IoT環境における機能・性能・実装の課題を飛躍的に解決する要素技術、IoT機器の脆弱性、データ保全性等の課題を根本的に解決するセキュリティ技術やプライバシー強化技術等に関する最新の研究成果をご紹介します。
 今回は、本さきがけ領域の2期生(2020年度採択)の成果報告会となります。IoTの基礎研究や社会実装に関わる方々のご参加をお待ちしております。

プログラム

開会挨拶
9:00~9:10
徳田 英幸 (情報通信研究機構・理事長)
基調講演
9:10~9:50
稲見 昌彦 (東京大学 総長特任補佐・先端科学技術研究センター 副所長/教授)  
 「からだ」の自在化から「こころ」の自在化へ

休憩 9:50~10:00

セッション1:IoTアプリケーション

10:00~10:30
新津 葵一 (京都大学 大学院情報学研究科・教授)
 環境適応エネルギー・データ統合管理IoT基盤
10:30~11:00
松田 裕貴 (奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・助教)
 人の知覚を用いた参加型IoTセンサ調整基盤の創出
11:00~11:30
廣森 聡仁 (大阪大学 サイバーメディアセンター・准教授)
 測域センサを搭載した複数UAVによる共通IoTセンシング基盤
11:30~12:00
ホ アンヴァン (北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・准教授)
 タッチIoT:触れるインターネット実現のための肌感覚送受信機の開発

休憩 12:00~13:20

基調講演
13:20~14:00
栗原 聡 (慶應義塾大学 理工学部 教授・共生知能創発社会研究センター センター長)  
 生成AIが拓く未来 〜人とAIが共生する社会とは?〜

セッション2:IoTインフラストラクチャー

14:00~14:30
山際 伸一 (筑波大学 システム情報系・准教授)
 高性能ストリームデータ圧縮技術の開発
14:30~15:00
猿渡 俊介 (大阪大学 大学院情報科学研究科・准教授)
 物理空間と電脳空間を統合するための電波空間APIの実現
15:00~15:30
廣井 慧 (京都大学 防災研究所・准教授)
 IoT連携基盤による先端防災ITの実現

休憩 15:30~15:50

セッション3:IoTコアテクノロジー

15:50~16:20
五十部 孝典 (兵庫県立大学 大学院応用情報科学研究科・教授)
 IoT機器の長期的な安全性確保のためのビヨンド軽量暗号の開拓
16:20~16:50
塩川 浩昭 (筑波大学 計算科学研究センター・准教授)
 超高速な多モーダルIoTデータ統合処理基盤
16:50~17:20
西尾 理志 (東京工業大学 工学院情報通信系・准教授)
 機械学習するIoT通信ネットワーク基盤
総評
17:20~17:30
徳田 英幸 (情報通信研究機構・理事長)

基調講演者紹介

  • 稲見 昌彦 写真

    「「からだ」の自在化から「こころ」の自在化へ」

    稲見 昌彦 (東京大学 総長特任補佐・先端科学技術研究センター 副所長/教授)

    経歴

    東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 博士(工学)。電気通信大学、慶應義塾大学等を経て2016年より現職。自在化技術、人間拡張工学、エンタテインメント工学に興味を持つ。米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞。超人スポーツ協会共同代表、情報処理学会理事、日本バーチャルリアリティ学会理事、日本学術会議連携会員等を兼務。著書に『スーパーヒューマン誕生!人間はSFを超える』(NHK出版新書)、『自在化身体論』(NTS)他。

  • 栗原 聡 写真

    「生成AIが拓く未来 〜人とAIが共生する社会とは?〜」

    栗原 聡 (慶應義塾大学 理工学部 教授・共生知能創発社会研究センター センター長)

    経歴

    慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。博士(工学)。NTT基礎研究所、大阪大学、電気通信大学を経て、2018年より現職。科学技術振興機構(JST)さきがけ「社会変革基盤」領域統括。人工知能学会副会長・倫理委員会委員長。大阪大学産業科学研究所招聘教授、情報法制研究所上席研究員、総務省・情報通信法学研究会構成員など。TEZUKA2023総合プロデューサー。マルチエージェント、複雑ネットワーク科学、計算社会科学などの研究に従事。著書『AI兵器と未来社会キラーロボットの正体』(朝日新書)、編集『人工知能学事典』(共立出版、2017)など多数。

講演者紹介

  • 新津 葵一 写真

    「環境適応エネルギー・データ統合管理IoT基盤」

    新津 葵一 (京都大学)

    講演概要

    環境に適応してエネルギー・データを統合的に最適管理するための次世代IoT基盤技術を構築し、カーボンニュートラルな次世代IoT技術の実現に貢献します。環境からのエネルギー収穫可能性を自律的に判断し、データの保存・処理・暗号化などを最適に管理する技術の開発を行います。コンセプトを実集積回路デバイス上で実証し、社会受容を目指します。

  • 松田 裕貴 写真

    「人の知覚を用いた参加型IoTセンサ調整基盤の創出」

    松田 裕貴 (奈良先端科学技術大学院大学)

    講演概要

    IoTが都市の至る所に設置される未来のスマートシティでは、データに基づく様々なサービスが日常生活をより豊かにするでしょう。その実現には、センサデータを統合し私達の「感覚」に寄り添った情報を取り出すための持続可能な基盤が必要となります。本研究では都市IoTセンサを「人々の知覚」によって調整することで、種類・精度の異なるセンサデータを統合する「ユーザ参加型IoTセンサ調整基盤」の創出を目指します。

  • 廣森 聡仁 写真

    「測域センサを搭載した複数UAVによる共通IoTセンシング基盤」

    廣森 聡仁 (大阪大学)

    講演概要

    街の日常的な状況を把握するだけでなく、災害の被害状況や規模を迅速に把握するために、測域センサを搭載した複数のUAVが協調することにより、対象とする領域を効率よく巡回するための巡回戦略、測域センサにより計測された点群データをUAVに搭載された小型計算機上のみで形状把握する手法を考案し、街中における様々な人やモノの存在及びその形状を、高精度な三次元マップとして把握可能なセンシング基盤を構築する。

  • ホ アンヴァン 写真

    「タッチIoT:触れるインターネット実現のための肌感覚送受信機の開発」

    ホ アンヴァン (北陸先端科学技術大学院大学)

    講演概要

    本提案研究では 視覚による汎用的な触覚検知装置を人間とのインターフェースとして、触覚のBig Dataのリアルタイムの取得方法・伝送方法と、それによるAI を活かした人間とCyber-Physical System (CPS) 環境との新たな価値を創出する研究を実施します。

  • 山際 伸一 写真

    「高性能ストリームデータ圧縮技術の開発」

    山際 伸一 (筑波大学)

    講演概要

    従来のデータ圧縮技術では対応できないIoT機器に特有のデータストリームを、メモリへの一時的保存や処理のストールなしに連続的に圧縮・復号化出来るストリームデータ圧縮技術を研究・開発してきました。ハードウェアにもコンパクトに実装でき、そして高速に動作可能な新しい方式です。IoT機器のデータ通信やストレージ性能の向上に利用可能な次世代のデータ圧縮技術を研究成果として紹介いたします。

  • 猿渡 俊介 写真

    「物理空間と電脳空間を統合するための電波空間APIの実現」

    猿渡 俊介 (大阪大学)

    講演概要

    本研究では、我々が生活する物理空間とコンピュータネットワーク上の電脳空間を電波空間で接続することを目指す。具体的には、電波による通信機能、エネルギー供給機能、センシング機能を兼ね備えた電脳空間APIモジュールを実現する。電波空間APIモジュールが実現されることで、IoTの未解決課題「物理空間をセンシングして電脳空間に取り込むためのエネルギーをどうするのか?」の問題を抜本的に解決することができる。

  • 廣井 慧 写真

    「IoT連携基盤による先端防災ITの実現」

    廣井 慧 (京都大学)

    講演概要

    本研究は、既存の優れた防災技術をフルに活用し、漸進的かつ柔軟に連携させる基盤技術を開発します。具体的には、これまでばらばらだった異なる防災技術同士の技術連携、データ連携による被害予測の高精度化、テストベッド化を達成し、数時間先の被害を詳細に予見し、かつ防災分野での新たなサービス/システム創出に貢献する新たなしくみを確立します。

  • 五十部 孝典 写真

    「IoT機器の長期的な安全性確保のためのビヨンド軽量暗号の開拓」

    五十部 孝典 (兵庫県立大学)

    講演概要

    本研究では、IoTにおけるエッジデバイスの長期的な安全性を実現するために、新しい性質や機能を持つ暗号の開発を目的とする。デバイスはコンプロマイズ(物理的にアクセスされる)される前提に立ち、その場合でも秘密鍵をソフトウェアのみで保護する技術や、仮に秘密鍵の秘匿性が破られた場合においても、安全性を確保する技術の開発を行う。

  • 塩川 浩昭 写真

    「超高速な多モーダルIoTデータ統合処理基盤」

    塩川 浩昭 (筑波大学)

    講演概要

    IoTデバイスから取得されるデータの量は増加の一途を辿っています。しかし、我々が日常的に利用可能な計算機には演算能力・メモリ容量といった厳しい時空間的制約が存在するため、IoTビッグデータのリアルタイム分析技術は依然として十分に開発されていません。本研究ではリアルタイムかつ多モーダルなIoTデータに対して超高速な分析処理を実現する基盤技術の確立を目指します。

  • 西尾 理志 写真

    「機械学習するIoT通信ネットワーク基盤」

    西尾 理志 (東京工業大学)

    講演概要

    本研究は、IoT-AIトラヒックの爆発的増加とデータプライバシの課題を解決するため、IoTデータの地産地消を実現する通信とAIデータ処理が一体化したIoT基盤構築を目指す。従来型クラウドAIを用いたIoTデータ処理ではなく、IoTデータを収集するローカルNW内で分散的にAI処理することで、コアNWのトラヒック削減とリアルタイム性向上および機密情報流出の危険性を大きく低減可能なIoT基盤を創出する。

参加登録

下記ホームページの申し込みフォームよりお申込みください。

申し込み

登録締切 2023年11月27日(月)