グローバル卓越人材招へい研究大学強化事業(EXPERT-J)とは
事業概要
本事業は、日本における国際頭脳循環の強化に向けて、海外機関で活躍する日本人をはじめとした優秀な若手海外研究者を世界水準の処遇で国際卓越研究大学に準ずる日本トップレベルの大学に受入れ、日本の研究力の強化を図るため次の2点を推進します。
(1)海外機関に所属する、日本人研究者をはじめとした優秀な若手研究者(招へい・受入れ時点で45歳未満。博士研究員(ポストドクター)、博士後期課程学生を含む)により構成されるチーム・個人に対し、世界水準の処遇、研究環境を提供し、研究力向上に向け、日本への定着を目指すこと
(2)日本の大学が、自ら強みを有し戦略的に強化を図る分野において、優秀な若手研究者を海外から受入れることで、当該分野において世界と伍(ご)する研究水準を有する研究大学の実現を図ること
なお、本事業は国際頭脳循環の推進に向け、内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局が2025年6月13日に取りまとめた“J-RISE Initiative”の実現に向けた緊急的取組として実施するものです。
具体的には、海外若手研究者の招へい・受入れに当たり、大学が世界水準を基に給与、あるいは研究奨励費、海外若手研究者に対する研究費を設定し、招へい・受入れの取組を実施します。加えて、支援終了後の海外若手研究者の大学への定着に向け、研究プロジェクトを主導するPI(Principal Investigator、研究代表者)となる海外若手研究者に対し、原則としてテニュアもしくはテニュア・トラックとし、支援終了後大学において雇用を自走化するなどの取組を行います。また、受入れ後の研究室のセットアップや、海外若手研究者が研究に専念できるようにするための研究環境整備等の取組を大学において実施します。
なお、受入れ対象とする優秀な海外若手研究者は、日本において戦略的な国際連携を推進しているG7などの先進国、一部のグローバルサウスの研究機関に所属している者を対象とします。また、重要技術分野に関係する海外若手研究者・海外博士後期課程学生を受入れる場合は、大学において研究セキュリティー確保に向けた取組を実施します。
事業概要図

運営体制
グローバル卓越人材招へい研究大学強化事業推進委員会 委員長
宮園 浩平 | 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議 常勤議員 |
グローバル卓越人材招へい研究大学強化事業推進委員会 委員(五十音順)
青木 孝文 | 東北大学 理事・副学長(企画戦略統括)・プロボスト・CDO |
西尾 章治郎 | 国際高等研究所 所長 |
日比谷 潤子 | 国際基督教大学 名誉教授 |
宝野 和博 | 物質・材料研究機構 理事長 |
安浦 寛人 | 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 副所長 |