本報告会は終了いたしました。誠にありがとうございました。
開催報告
今日の社会課題は、多様で複雑、且つ国際的に共通となっています。このような社会課題の解決には、国境を越え、広範囲のステークホルダーを巻き込んだイノベーションが不可欠となっており、持続可能な開発目標(SDGs)の達成目標年まであと10年となった今、そのようなイノベーションを推進するための具体的なアクションの加速が喫緊となります。
日本とスウェーデンは、人口高齢化という共通の課題に長く取り組みながら、異なる福祉国家モデルを持っています。
こうした背景を踏まえ、JSTは、スウェーデンイノベーション庁(VINNOVA)と協力し、日本―スウェーデン産学連携国際共同研究を立ち上げ、日本の産学連携チームとスウェーデンの産学連携チームとの国際連携体制を築き、両国の異なる特徴のシナジーにより高齢社会における新たなイノベーションを早期に実現することを目指しています。本共同研究は、平成29年1月より支援を開始し、平成30年度にステージゲート評価を行い、現在2課題がフェーズⅡの支援を受けています。
11月5日(木)におこなわれたJST、VINNOVA、在京スウェーデン大使館が共催する今回のシンポジウムは、日本、スウェーデン両国のプログラム関係者及び政府関係者を招待し、本共同研究フェーズⅡの中間進捗報告を通じた両国の社会課題解決に向けて取組の有効性が確認されました。また、ペールエリック・ヘーグベリ駐日スウェーデン大使閣下をはじめ、後援機関である文部科学省、外務省からそれぞれ梶原将審議官(科学技術・学術政策局担当)、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問(外務省参与)の登壇があり、さらには両国の今後の研究イノベーション協力のあり方について、活発な議論が行われました。今回は、コロナ禍の中、大使館での参加とオンラインのハイブリッド形式で本シンポジウムを開催しました。