フィリピン台風30号(フィリピン名Yolanda)関連緊急研究・調査を対象とした「国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)」提案募集のご案内

(最終更新日:平成26年3月14日)

更新履歴

平成26年3月14日追記: 3月28日(金)に募集を締め切ります。
応募をご検討中の場合、事前にご一報ください。

平成26年2月21日
国際科学技術部

■概要

独立行政法人 科学技術振興機構(JST)は、フィリピン科学技術省(DOST)と協力して、平成25年にフィリピンで被害をもたらした台風30号に関連した緊急を要する研究・調査を支援する「国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)」を実施します。

JSTでは、台風30号に関してフィリピン側研究者と共同研究・調査を行うことを合意した日本側研究者を支援します。

1.目的と募集分野

フィリピンにおける台風30号被害に関連した研究・調査で、その遂行に緊急性があるものを支援することを目的とします。具体的な研究調査分野としては、

  • (i)台風被害防止に関する研究・調査
  • (ii)強風、大波、洪水、高潮等による被害の実地調査
  • (iii)現地調査に基づく台風の物理的機構の解明
  • (iv)巨大台風による高潮発生メカニズム
  • (v)建物や橋などのインフラの被害調査
  • (vi)ライフライン(道路、電気、ガス、上下水道等)のタイムスパン(短期・中期・長期)に応じた応急対策・復旧計画の検討
  • (vii)公衆衛生・感染症

などが例として挙げられますが、これらに限らず他の科学技術分野、研究調査内容でも、フィリピン側研究者と合意ができたものは応募可能です。

フィリピン側では特に下記テーマに関して先行して募集/研究を行っており、これらのテーマに関して日本側研究者が応募する場合は、事前申請が必要です。「2.応募資格」及び「5.申請方法」の項をご参照ください。

  • (1) 既存建築物(避難所、オフィス等)の耐震、耐強風(風速350km/hレベル)改造・補強に関する研究・調査
  • (2) 災害時に別用途に活用するための既存建築物の改造や、別用途への転用を考慮した新規建設に関する研究・調査(例:体育館や多目的ホールを災害発生時に避難センターにするための改造など)
  • (3) フィリピン各省庁保有の地理情報システム(GIS)の統合化に関する研究調査、衛星を利用した被災地観測
  • (4) 遠隔医療用機器(医療データの収集・記録・通信)とその適用に関する研究、災害時の医療ホットライン情報システム
  • (5) 損傷した試料でのDNA鑑定

2.応募資格等

日本側研究者の応募資格は、日本国内の大学、研究機関、企業等に所属する研究者であることが必要となります。

2-1.「1.目的と募集分野」の(i)~(vii)に応募する場合

フィリピン側共同研究者と共同研究・調査に関し、基本的合意ができてから応募申請してください。合意を示すLOIが必要です。

2-2.「1.目的と募集分野」の(1)~(5)に応募する場合

事前申請していただきます。事前申請時はフィリピン側共同研究者が定まっていなくともかまいません。フィリピン側共同研究者はDOST/JSTでコーディネートします。

コーディネートの結果、共同研究・調査が可能となれば改めて上記2-1と同様に応募申請していただきます。

3.募集期間等(2014.3.13更新)

平成26年2月21日(金)から募集を受け付けます。受理後順次審査を行い、採否を決定・通知します。応募締め切り日は3月28日(金)とします。応募をご検討中の場合、事前にご一報ください。

特に応募締め切り日は設定しませんが、支援可能件数に達し次第受付を終了しますので、できるだけ早く提案を提出してください。なお、応募受付状況は本ホームページにて更新いたしますのでご応募前にご確認ください。

※府省共通研究開発管理システム(e-Rad)では、システムの仕様上、募集締め切りが平成26年3月28日(金)午後5時までと表示されていますが、応募状況によりそれより前に応募受付を終了または延長する場合がありますのでご注意ください。

4.公募要領及び申請書類

公募要領及び申請書類(ZIP形式:1.2MB)

5.申請方法

「1.目的と募集分野」の(i)~(vii)に応募する場合

フィリピン側共同研究者と共同研究・調査に関し、基本的合意ができてから(合意を示すLOIが必要です)、下記「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」にて応募申請してください。

「1.目的と募集分野」の(1)~(5)に応募する場合

まず、事前申請していただきます。事前申請時はフィリピン側共同研究者が定まっていなくともかまいません。フィリピン側共同研究者はDOST/JSTでコーディネートします。 コーディネートの結果、共同研究・調査が可能となれば改めて上記2-1と同様に応募申請していただきます。事前申請は公募要領記載の必要書類をメールにてお送りください。

日本側研究者は、「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」から申請します。本システムを初めて利用する場合、所定の手続きが必要です。登録手続きに日数を要する場合がありますので、余裕をもって登録手続きをしてください。
本システムへは、https://www.e-rad.go.jp/よりアクセスできます。

e-Radによる応募の詳細につきましては、公募要領に添付の「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)による応募について」をご覧ください。

6.支援の内容

共同研究・調査課題が採択された場合、日本側研究者は半年~1年間で 300万円程度の委託研究・調査費を受け取ることができます。詳しくは公募要項をご覧ください。

■問い合わせ

独立行政法人科学技術振興機構(JST) 国際科学技術部 村上、中島
TEL:03-5214-7375 FAX:03-5214-7379
E-mail : rapid(at)jst.go.jp  (at)を@にしてください。