世界で活躍できる研究者になるためには、国際的に突出した研究成果をあげる研究力を有するだけでなく、国際的に関連研究分野を牽引し、アカデミアに加え産業界等にも大きな影響力を持つ、あるいは独自のリーダーシップスタイルにより多くの人を巻き込んで新しい研究の流れを作る、といった+αの活動が求められます。その活動を効果的に行うためには、創造力や研究力はもとより、他者を惹きつけて啓発する、他の研究者と協同する、社会や市民との関わりを深めて研究で社会や文化を豊かにする、といった「ネットワーキング力」を若いうちから高めて行くことが重要と考えられます。
本プログラムでは、研究者のネットワーキング力を高めるための+αの活動を支援する制度を試行的に実施します。そして、+αの活動により研究者がどのようにネットワークを拡充・強化したかを調査し、どのような能力の開発に繋がったのかを検証します。これらの検証によって得られた知見については、本サイトで公開し、研究者の能力開発や研究者育成に資するよう活用させていただきます。
創造力・研究力とネットワーキング力は相補的に高めて行くことが効果的と考えられることから、既に獲得されている、あるいは今後獲得する研究ファンド等と連携して活動していくことを推奨しています。
ニューノーマルの時代に、他者といかに強い絆を作ってゆくのか、その工夫を自ら開拓する熱意を期待していますので、この機会をぜひ活用いただき、あなたの力で新しい世界をきりひらいてください。
諸外国ではテニュア取得の場面において研究成果以外に学会活動等も評価されます。また、若い頃の同年代の研究者や様々な関連分野の関係者との絆は一生の財産になります。ニューノーマルの時代における新しい国際学術関係を再構築し、世界的な社会課題解決や新しい学問の中心となるような活動を支援します。
国際的なイベント(国際会議や国際交流イベントの創設、電子ジャーナルや国際学会の設立等)を目指す取組を支援します。活動経費は初年度500万円/年を上限とし、年度毎に漸減しながら最長3年間支給します。
高水準の既存の国際学会、国際会議、国際ジャーナルでの活動(President, GC, TPC, Editor in Chief等)を目指す取組を支援します。活動経費は50万円/年を上限とし、最長3年間支給します。
研究者が異分野の研究者や異業種の人材とネットワークを形成する支援です。JSTがプラットホームを構築し、研究者が普段交流する機会のない異分野で活躍する若手人材と対話する機会を提供します。
①②の支援においては、国の財政状況等により予算を必ずしも保証するものではないことにご留意ください。
令和3年度(2021年度)採択者(慶應義塾大学・南宮湖先生、広島大学・新福洋子先生、筑波大学・高安亮紀先生)より、本プログラムで支援する取組についてご紹介いただきました。
R5年4月10−15日に京都国際会館において開催された天文学の国際会議Protostars and Planets VIIにおける活躍の様子を取材しました。
R5年8月20−25日に早稲田大学において開催された応用数学の国際学会ICIAMにおける活躍の様子を取材しました。
令和6年2月24日に慶應義塾大学において開催された国際集会”The NTM Host Research Consortium”における活動の様子を取材しました。
開催日 | タイトル |
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2023年2月23日 | 【研究者 × 行政】日本の基礎科学:今後の30年 資料 |
2023年12月3日 | 【研究者 × メディア】次世代アカデミアのソーシャルネットワーク 資料 |
2024年1月19日 | 【研究者 × 産業】令和時代の産学連携 - これからの研究エコシステムを考えよう 資料 |
2024年2月15日 | 【研究者 × 起業】研究者のアントレプレナーシップが社会を変える! 資料 |
開催日 | タイトル |
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2022年1月17日-21日 | 【シンガポール】Global Young Scientist Summit 2022への参加促進(オンライン) |
2023年1月17日-20日 | 【シンガポール】Global Young Scientist Summit 2023への参加促進 |
2024年1月8日-12日 | 【シンガポール】Global Young Scientist Summit 2024への参加促進 |