人材育成プログラム

URA研修概要

背景・目的

 我が国の大学等を取り巻く環境が激しく変化し、自ら教育研究環境の革新を進めることが求められている状況において、大学経営から研究戦略、研究推進支援に至るまで研究環境の充実に関与するURAには、中核的役割が期待されています。一方で、日本ではマネジメント人材のスキルに関する認識や位置付けが確立しておらず、URAに必要とされる専門的な知識の習得機会の提供により、URAの能力の育成・可視化を進めることで、URA等のマネジメント人材の育成と配置が一層促進されることをもって、大学等における更なる教育研究推進体制の充実強化を図ることが必要とされています。
 これまで文部科学省では「リサーチ・アドミニストレーターの質保証に資する認定制度の導入に向けた論点整理(リサーチ・アドミニストレーター活動の強化に関する検討会、平成30年9月)」に基づき、リサーチ・アドミニストレーターの質保証に係る事業を推進してきました。具体的には、「リサーチ・アドミニストレーターに係る質保証制度の構築に向けた調査研究(令和元年度)」及び「リサーチ・アドミニストレーターの認定制度の実施に向けた調査・検証(令和2年度)」において研修カリキュラムの試案等をまとめ、これらを踏まえて「リサーチ・アドミニストレーター等のマネジメント人材に係る質保証制度の実施(令和3~5年度)」において URA 等を対象とした研修が令和3年度より開始されています。
 そういった取組も踏まえ、令和6年度からJSTが他の研修プログラムと一体的に運用・推進し、育成強化を図っていくことになりました。 本研修では、URA等のマネジメント人材が担う多様な業務に必要とされる知識の体系的な専門研修受講の機会を広く提供し、科学技術イノベーション政策と研究現場をつなぐ高度な専門人材の更なる量的・質的充実に資することを目的とします。

研修内容

 本研修は、大学等における教育研究活動のマネジメント機能の向上に資するため、 受講者のレベルに応じ、URAとしての業務経験が浅い人や業務経験のない人(大学等の事務職員や社会人、大学院生等を含む)の人でも学べるよう基本的な知識の習得を目的としたFundamentalレベル、URAとして数年の業務経験を有している人を対象とし、Fundamentalレベルの内容を理解していることを前提とした内容を扱うCoreレベルの2つのコースで構成されています。両レベルともe-learning(動画)によるオンライン研修ですので、受講期間中はご自分の都合に合わせて受講できます。

 Fundamentalレベルは前期と後期に各1回の年2回、Coreレベルは後期のみ年1回の実施となります。両レベルとも、各科目終了後確認テストを実施いただき、各レベルの修了要件を満たした後に、修了証が発行されます。

 URAの方のみに限定せず様々な職性、経験を持った人材も対象とすることで、教育研究活動のマネジメントにかかる実務の知識・技能を広く身に着ける機会を提供いたします。

 本研修は、JSTからの委託により、一般社団法人リサーチ・アドミニストレーション協議会(RA協議会)が実施する研修です(URAスキル認定機構の研修ポータルを使用します)。