プロジェクトメンバー
グループ紹介
手法開発・アプリケーショングループ
イメージング手法開発・材料界面応用
グループリーダー 柴田 直哉(東京大学) |
メンバー 石川 亮(東京大学) |
本グループは、超原子分解能電子顕微鏡に実装するための新規STEMイメージング手法の開発、未踏構造観察への挑戦及び実証、実材料・実デバイスを用いたアプリケーション研究を行います。また、河野グループと開発装置の設計・仕様策定や理論性能評価などを連携して行います。吉川グループとは生体試料における電磁場観察手法の開発を共同で進め、大矢グループとはスピンデバイス観察技術の開発とスピンデバイス界面機能発現メカニズムの解明を行います。これらの研究を通じて、従来の原子分解能電子顕微鏡を超える超原子分解能電子顕微鏡を確立します。
装置開発グループ
極低温化技術開発・検出器開発
グループリーダー 河野 祐二(日本電子株式会社) |
メンバー
森下 茂幸(日本電子) 中村 明穂(日本電子) |
装置開発グループでは、主に極低温無磁場電子顕微鏡の開発を担当します。一般的な透過型電子顕微鏡は試料を強磁場中に配置するため磁性材料の観察や分析が困難でした。この困難を解消するために、東京大学と日本電子のグループは、JST先端計測プロジェクトにおいて試料周辺を無磁場に保ったまま原子分解能観察が可能な無磁場電子顕微鏡の開発を行いました。本プロジェクトでは、この無磁場電子顕微鏡に試料を極低温まで冷却できる機構を組み込むことにより、磁性材料や超電導材料といった様々な材料を極低温に冷却した状態で原子分解能で観察できる極低温無磁場電子顕微鏡の実現を目指します。
クライオSTEMグループ
クライオSTEM開発・生物応用
グループリーダー 吉川 雅英(東京大学) |
メンバー Radostin Danev(東京大学) |
吉川グル-プは、クライオSTEMによる生体試料を観察するための手法・技術開発を行います。これまで、吉川グループでは、様々なクライオ電子顕微鏡の手法を開発し、それを生命現象の解明に用いてきました。本プロジェクトでは、生体試料における局所構造と電場分布の同時観察を実現したいと考えています。これによって、膜電位の可視化および電位負荷状態のチャンネルの構造観察、マグネトソームの磁場分布観察などに挑戦します。
量子・薄膜創製グループ
量子デバイス開発・モデル界面作製
グループリーダー 大矢 忍(東京大学) |
メンバー 小林 正起(東京大学) |
我々のグループでは、主にスピントロニクスや量子デバイス応用を目指して、分子線エピタキシーを用いた単結晶のオールエピタキシャル強磁性ヘテロ構造の作製とデバイス開拓の研究を行ってきました。特にスピントロニクス分野においては、ナノレベルの物質が本来内因する量子性に起因した物理現象を最大限引き出す上で、異種物質界面でのスピン散乱を低減できる原子レベルで制御された界面が必要です。その上で、異種物質間におけるスピンの輸送の様子や、スピンの散乱機構を微視的に理解するための新しい技術を開拓することには、大変意義があります。本グループでは、原子レベルで高精度に制御された強磁性量子ヘテロ構造を「手法開発・アプリケーショングループ」に提供し、最終的にはこれらの構造におけるスピンの振る舞いを、実際に観測することにより原子レベルで理解し、将来の新しいスピンデバイスの実現に向けた本質的な革新に資することを目的としています。
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