研究グループ

代謝解析グループ

代謝は細胞の持つ最も主要な機能です。細胞内では数千単位の酵素がそのカスケードに関与し、生体の活動に必要な多くの物質を細胞活動に適切な形にするための化学反応が複雑な分子ネットワークの下で制御されています。再現可能な試験管内モデルで代謝を理解することが重要ですが、細胞の機能成熟は試験管内で十分には再現されていません。試験管内で必要な機能成熟環境を再現できていないことから、これまでの研究では組織など生体試料を用いた代謝解析と細胞生物学的研究の間には乖離がありました。

本グループでは、機能的オルガノイドにおける生体内代謝状態の再現を目標として、組織における代謝状態を代謝イメージングや質量分析によって解析し、代謝環境をin vitroで再現することによって細胞の機能成熟のメカニズムの解明を目指します。質量分析計や細胞外フラックス解析を用い、細胞外環境変化や遺伝学的・化学的な摂動に対する細胞生物学的な応答と代謝変化を高解像度で解析することにより、新しい機能成熟を司る代謝物質の同定とその作用機序の解明につながります。

MEMBERS

グループリーダー

  • 藤井 正幸

研究員

  • 菱木 貴子
  • 松浦 友美

RA(学生)

  • 五十嵐 亮