五十嵐プロジェクト
PROJECTS

折り重なった柔軟物体の重なり順の操作手法

五十嵐 健夫、三谷 純

概 要

本論文では、平面の上に折り重なっておかれた布や紐などの柔軟物体の重なり順を、2次元のドローソフトのレイヤー操作に似た方法で簡単に変更することのできるインタラクション手法を2つ提案する。1つ目は、レイヤー入れ替え操作であり、ユーザが重なっている領域をクリックすると、マウスカーソルの下の物体の重なり順を変更する。2つ目は、レイヤーに応じたドラッグ操作であり、物体のドラッグ中に新たな重なりが発生したときに、ユーザの操作によって、その重なりの上下関係を指定できるというものである。ユーザインタフェースは2.5次元的であるが、内部表現は通常の3次元形状であり、局所的レイヤー、自己遮蔽、および折り畳みなどが自然に表現される。内部的には、ユーザによる操作時点でのレイヤー構造を明示的に毎回計算してもとめ、その構造を変更した上でその結果を3次元物体の形状に反映させる。布および紐を操作するプロトタイプシステム上で有効性を示す。

発表文献

  • Takeo Igarashi, Jun Mitani,
    Apparent Layer Operations for the Manipulation of Deformable Objects,
    ACM Transactions on Graphics, Volume 29, Issue 4, Article No.110, Proceedings of SIGGRAPH 2010, 25-29 July, 2010.  PDF  Vdeo (YouTube)
  • 三谷 純、五十嵐 健夫、
    Apparent Layer Operations を活用した結び目と水引のCGモデル構築、
    2011年 日本図学会秋期大会、pp.145-148、大阪、2011/11/26-27。
    PDF

デモプログラム

layer3d.zip (java program, running on Windows OS)

«  プロジェクト一覧へ

HOME | 概要 | プロジェクト | 論文 | メンバー | 求人・募集 | コンタクト

Japanese | English

Copyright (C) Japan Science and Technology Agency. All Rights Reserved.