五十嵐プロジェクト
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実制作のための家具形状モデルの構造推定

Manfred Lau、大河原 昭、三谷 純、五十嵐 健夫

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概 要

実制作のための家具形状モデルの構造推定手法を紹介する。 近年,大量生産によらないエンドユーザ自身による製品のデザインが注目を浴びている。 我々の目標は,インターネット上などにある様々な家具の3Dモデルをもとに,エンドユーザがそれらを実際に制作できるようにすることである。 しかし,ネット上にある一般的な家具形状モデルは制作に必要な構造情報をもっていない。 そこで我々は,家具の3Dモデルから実際に制作するために必要な部品や取付金具(釘,ネジ,蝶番など)を自動的に生成することでこの問題を解決する。 今回はエンドユーザが木材で制作可能な家具形状モデルに焦点を当てる。 3次元モデルの組立方法や部品の展開の可視化などが関連研究として挙げられる。 しかし,これらはすでに分解された3次元モデルを入力として用いるため, 単なるポリゴンメッシュとして表現された一般的な3Dモデルを扱うことはできない。 我々の手法は3Dモデルを分解し,必要な部品を補完することでこの橋渡しを行うことができる。 提案手法では,キャビネットやテーブルなどの基本的な家具の構造を表現するための形式文法をあらかじめ定義し、それを構造解析に使用する。 この形式文法は有向グラフを生成する。 有向グラフは一つの家具モデルを表し,各々のノードは部品,エッジは部品の結合を表す。 これらの情報は,各部品の接続関係や、釘や蝶番などの取り付け金具の位置および数を特定するときに利用される。

発表文献

Manfred Lau, Akira Ohgawara, Jun Mitani and Takeo Igarashi
Converting 3D Furniture Models to Fabricatable Parts and Connectors,
ACM Transactions on Graphics (TOG) Volume 30, Issue 4 (July 2011), Proceedings of ACM SIGGRAPH 2011, August 7-11, Vancouver.
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国内発表

Manfred Lau、大河原 昭、三谷 純、五十嵐 健夫、
実制作のための家具形状モデルの構造推定、
Visual Computing / グラフィクスとCAD 合同シンポジウム 2011, 島根県立産業交流会館, 2011年6月25,26日。
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